【一日一作プロジェクト】ブローチアート「花飛鳥(はなあすか)」を作った。「日帰りコルドバ散策」レポートその1。アンダルシア最長の大河・グアダルキビール川を眺めながら橋を渡れば
「そこはもう古都コルドバ!」
旧市街の中心地。いきなり「メスキータ」が出迎えてくれる。コルドバ観光の目玉。
「おぉお、観光客じゃん」「さすが世界遺産のメスキータ」
その行列を横目に、私たちは素通り(すみません)。いや、もう何回も見たので、この暑さの中、マスク着用で、行列する気骨がなく。
「ふらふら旧市街を散歩する」「コルドバ名物サルモレホやフラメンキンを食べる」「パティオやバルコニーを眺める」
のが今回の目的。なので、観光名所には全く近づかず。迷路のような裏通りをひたすらぶらぶら。それがもうインスピレーションのシャワー!
「石畳の通り」「窓格子」「タイル」「中庭」「アーチ」「花々」
私の心と体は、ふらふらと吸い寄せられていく。どこを見ても絵になる、というか
「のぞきたくなる」
小道や入口がいっぱい(笑)。残念ながら「パティオ&バルコニー祭(コンクール)」は終わっていたけれど、聞けばコロナ規制の影響で、通年の賑わいはなかったもよう。思えば
「3週間前まで県外には出られなかった」「出たら罰金」
だったのだから、当たり前か。こうしてお隣のコルドバ県に来られただけでも感謝。そんなわけで、スペイン全土で、お祭り気分は去勢されてしまっている。
「暑い〜。マスクが苦しいー」
コルドバはスペインでも有名な酷暑地帯。先週、すでに36度を記録(驚)。この日は30度だったけど、マラガのような「地中海の涼風」がないせいか、もわっとして息苦しい。
「ビールが飲みたい〜」「ランチにしようか」
早めのランチ。混む前に。ランチの後もまだ散策したいし。その時、ハビ吉がぽつり。
「知ってる?日本からスペインへ隔離期間なしで入国できるようになったよ!」「なにっ」
なのに、私は日本へはそう簡単には入れてもらえないのだ(涙)日本国籍を持っていても。ううう。ヨーロッパから名古屋空港への乗り入れはいつになるのか。
公共交通機関を使わず、どうやって成田や関空から愛知県の自宅まで帰るのか。考え出すと悲しくなり、途方に暮れてしまう。スペインが好きで、スペインに暮らせて幸せだけれど
「自由に日本へ帰国できる」「行き来できる」
という前提で、私の幸せは成り立っていたのだと、しみじみ思う。私にとって「父に会えない」のは、とても大きな欠陥なのだ。
「もものお父さん、元気かなぁ」
ぼつりと呟くハビ吉。その時、私はまだ知らなかった。レストランに着くなりスマホ片手に
「今ね、もものお父さんに電話してる〜」
とハビ吉が、とんでもない行動に出ることを。日本に電話って、時差は大事なのか?もう寝てる時間じゃ?なんで先に聞いてくれないんだ。ってか、日本語は話せるのか?(明日に続く)