【一日一作プロジェクト】「夢芽燃え(ゆめもえ)」を作った。コロナ禍で、長い間失業中だった友人からメッセージが届いた。
「仕事が見つかりそう!」
おお〜朗報。「マラガから遠いんだけど」「遠いって、マドリッドとか?」喜んで返事をすると、思いがけない言葉が返ってきた。
「いや、スペインの外」
聞けば、北欧だと言う。正式な返事は数週間後とのこと。コロナ前なら間髪入れず
「それもまた経験」「新しい出会いがきっとある」
と、笑顔で送り出したはず。でも。今の私は少し違う。
「もし、北欧に行ってロックダウンになったら」
スペインに帰って来られない。行った先で閉じ込められる。その可能性が、ぎゅっと心をしめつける。
「本当に行くの?いいの?」
私たちの脳裏に「昨年春の完全ロックダウン」が思い浮かぶ。1日1時間の外出、それも家から1キロ以内という、あの過酷なロックダウンに耐えられたのは
「すぐそばに家族や友達、お隣さんがいたから」
見知らぬ土地で、友達もいない町で、このコロナ禍で、生活をする。突然ロックダウンになったら?助けが必要になったら?
「仕事しなくちゃ。とてもローンを払っていけないよ」
その通り。だけど。スペインはついこの間まで「県から出ること」さえできなかったのだ。感染者が増えれば、最初に閉ざされるのは「国境」。
「遊びにきてくれる?」
友達が笑う。今の私は「もちろん」と、笑って答えることすらできない。
「夢芽燃え(ゆめもえ)」
夢の芽が、にょきにょきと腕を伸ばす。四方に。夢に向かって。それは「挑戦」の形を取る。命は、かけるから燃え上がる。
全力で生き抜くみなさまへ。エールアート。明日を信じるとは、自分を信じること!すばらしい1日になりますように。