【一日一作プロジェクト】「己花(おのればな)」を作った。先日、友人のマンションの玄関で、建物に入るドアを、部屋の遠隔操作で開けてもらった時
「アブレテ・セサモ!(開け、ゴマ)」
気分よく、私は高らかに告げた。そして、改めてドアに手をかけ、ノブをひねり、中に入ろうと体重をかけた瞬間。思いがけなく
「すっ」
と不思議な力で、ドアが内側に吸い込まれた。えっえっ?なんで?まさか呪文が。自動ドア?驚きつつ建物の中に入ると、そのドアの後ろから女性の声が響いた。
「開け、ゴマ!」「えっえっ?」
仰天する私に、その声の主はくすくすと笑った。
「呪文で開いたと思った?」
聞けば、その女性がまさにドアを内側から開けようとしたところへ、私の「アブレテ・セサモ!」の声が、表から聞こえてきた。
「こんな機会はまたとない」
と、あわてて「その呪文に合わせ、ドアを引いた」と言う。もう、お姉さん最高やん(笑)。しばし、2人で大笑い。こんな初対面、出会いがあるんだなぁ。いつか小説を書くことがあったら
「出会いの場面に使おう」
と決めた(笑)名場面やん。一気に距離、縮まるよね。遊び心って、大切だ。
「ただの生活的作業を『出来事』に変える」
思えばマラガっ子は、出来事やエピソード作りの名人かも。知らない人に、これなんだから。
「己花(おのればな)」
私たちは誰もが「花」。遅咲き、狂い咲き、3分咲き、まだつぼみ、何でもけっこう。私自身、花が咲き出したのはかなり遅い。完全なる遅咲き(笑)やっとここ数年、バランスがよくなってきた。
2019年に作った作品に手を加えて。鑑賞するためでなく「遊ぶ」「身につける」ために作った作品。展示会場で、自由にポーズを取って
「己花を咲かせるアート」
みなさんとぜひやってみたい。作品を自由に手に取って、遊んで、心を動かして、写真を撮って。そんな日が、1日も早く来ますように。ありのままの今の自分で「己花」を咲かせよう!