【一日一作プロジェクト】「ふわぐるぽん」を作った。近所のSスーパーが5店舗ともCスーパーに買い取られ、ようやくその改装が終わったので
「行ってみよう〜」
車のない私にとって、1番のポイントは「宅配サービス」をしてくれるかどうか。前のSスーパーはそのサービスがあったので行きつけにしていた。
「あの〜、宅配サービスはありますか?」
できたでほやほや、ピカピカキラキラの店内に足を踏み入れ、最初にそれを確認する客はあまりいない。が、そこが1番最初の分かれ道なのだ。
「後先考えず、思い切って買っていいのか」「自力で持ち運べる分だけ買うのか」
Cスーパーはスペインでは最大手の1つなので「そんなちっぽけなこと、やってられません」と言われそうな気がしないでもない。レジのお姉さんは満面の笑みをたたえてうなずく。
「宅配サービスやってますよ」「おお〜、いくらでしょう?」
「無料です」「ええっ」
無料!!!うそ。信じられない。マンションの玄関先までエレベーターを使って運んでくれて、無料(涙)。あぁあ、よかった〜。
「じゃ、さっそく1回目の宅配サービスをお願いしてみよう」
缶、瓶に始まり、ミネラルウォーター計30リットル、ワイン5本、米3キロ、オレンジ3キロ、2リットルの漂白剤・・・あっという間にカートがずっしり重くなる。
「全部運んでもらえるのだ」「手ぶらで帰れるんだ〜」
そう思うとすっかり気が大きくなり、超重量級のカートをよろよろと押しながら進んで行く。その時「もも〜」とお声がかかり、振り向くとお隣さん。
「まさかこれ全部買うの?誰か来るの?パーティ?」「・・・」
宅配にかける意気込みが、車を持っている人とは根本的に違うのだろう。私にとって買い物の前半は「支払い」まで。後半は
「買ったものを全て両腕、両肩にぶら下げ自宅まで歩く」
我々は2部制なのだ。宅配サービスがない限り。さて。焼きたてパンなど買いながら、すっかり幸せ気分に。さっそくオウムも飛んでくる(写真)。
「ふわぐるぽん」
実はこれ、時計だった(笑)。針が壊れて使えなくなり、こうして復活アートに!第1の道が閉されたら、第2、第3を探せばいい。「別の生き方」「新しい道」が必ずある。
そんなメッセージを持ってやって来た「ふわぐるぽん」。ふわっと、ぐるっと、ぽんっと。舞って、遊んで、飛んで。
時計が壊れてくれた「おかげで」生まれた。なんて人生は不思議な縁が、扉が、ステージが用意されているんだろう。