【一日一作プロジェクト】「自芽しぶき」を作った。実はこれ、他の作品をペイントするための下敷きの紙。ゴミからの復活アート・第2弾。さて。今日は朝から銀行へ。
「オフィスの中には、1人ずつしか入れない」
ので、たいてい数人の客が銀行前で待っている。が、今日はなんと!
「15人」
うそ。どうしたん。1人3分でも45分。「これは1時間待ちだな」とすぐさま悟り、少し離れた所で「ストレッチ」を始める。どうせ時間は十分にある。肩、首、背中、腰、脇・・・1つずつ丁寧に。
「次は、フラメンコのステップを復習しよう」
ここのところ「動画撮影プロジェクト」のため、同じ曲、同じ振り付けをひたすらくり返し練習していたので、他のステップも思い出さなくては。
「よっし、ブレリアを踊ろう」
ちょうどいいことに、銀行のショーウィンドウが反射して
「鏡」
になってくれる。おぉお〜。ええやん。銀行の中にいる人にしてみたら「えっ、えっ?」かもしれないけれど、私は一向にかまわない。1人黙々と、ステップを踏む。
「あっ、ちがうな。えっと、こうだっけ」
だんだん熱が入ってくる。サンダルなので、踊り靴と違い、大きな音は出ない。が、もちろん私の頭の中では
「タタタタン」「タッタタタター」「タタッタッタ」
と、あのブレリアの軽快なリズムが響き渡っている。15分ほど「鏡」の前で練習し、一休みしようと体の向きを変えた瞬間
「暇つぶしに私の練習を眺めている人々」
が、ずらっといるのに気づいた。思わず「あっ」と声を漏らすと、1人のおじさまが
「踊りが上手いね」「フラメンコだね!」「教室に通ってるんでしょう?」
隣のおばさまも、笑顔で声をかけてくれる。さすが、庶民的地区エル・パロ。
「銀行のショーウィンドウを『鏡』にして踊っていても『変人』には思われない」
これぞ、エル・パロ。オーレ!おおらかで、素朴で、陽気で。自分らしさを大切に、伸び伸びと生活できる町。
「自芽(じめ)しぶき」
「自分らしさ」という芽が、天に向かって伸びる。命のしぶきをまき散らしながら。私たちは誰もが「自分らしさという光」を内に持っている。それは
「どんな闇をも照らす光」
自分自身をあてにしよう!日本はまだまだ雨が続くようですね。東京は緊急事態宣言とか(涙)。どうぞみなさま、お身体を大切にしてお過ごしください。