【一日一作プロジェクト】「花涙(はなみだ)」を作った。マリ&ジュスティンと3人女子会。今日はマラガ港へ。船や港を眺めながら、椰子の木陰で魚介類ランチ。
「料理もサーブもすばらしい」
ふだん来ることのない、ワンランク上のレストラン。なんとなく乾杯もおしとやか〜(笑)。わざわざバルセロナからマラガを訪ねてくれたのだから
「豪遊も許されよう」
今度いつ会えるのかもわからないし。すてきなマラガの休日ランチを、思い出に持ち帰ってほしい。アサリ、エビ、魚、野菜・・・どれもおいしい〜。
「思い切ってマラガに来てよかった!」
マリとジュスティンの笑顔を肴に(笑)自然とビールも進む。「おかわり!」って、もう3杯目。
「これ、私たちからのプレゼント」
2人がそっと紙袋を差し出す。中をのぞくとなんと。
「ミロの画集だ!」「持ってた?」「うれしーーーーーっ。持ってない〜」
大好きなミロ。ピカソと並んで。スペインの生んだ偉大なる巨匠。遊び心いっぱいのミロアートに吸い込まれ、料理もそっちのけでページをめくる。知らない作品がいっぱい。
「後でゆっくり見たらいいよ」「なんか急にペイントしたくなってきた!」「はぁあっ?」
鼻息を荒くする私に、ジュスティンが笑いながらぽつりと呟く。
「私はたぶん、周りの言うことを聞き過ぎた。ももくらいでちょうどいい」
私たちは誰もが、自分の過去に対して「もっと○○していたら!」を持っている。それを飾らずに言葉にできるジュスティンは、きっと素直な人なのだろう。
「靴が見たいな」「いいTシャツないかしら」
食後はセントロ散策。マスクなしでウインドウショッピングができるなんて〜。お土産屋さんですてきな「青と白のモザイク柄の扇子」を発見。
「かわいい〜!ほしいー。アンダルシアって感じ」
見れば6ユーロ。扇子を手にした瞬間、パチンとスイッチが入り、気分はもうフラメンコ(写真)。カメラに向かってばっちりポーズを決める。
「うわぁ、マラガっ子だ〜」
大声で笑い出す2人。なに?バルセロナにはないの?こういう「オーレ」」ポーズ。せっかくなので、おそろいの扇子をプレゼント。マラガ土産に。
「バルセロナで使うね」「扇子を手にしたら、ちゃんとポーズ取ってよ」
笑い合える、ってすばらしい。泣きながら互いの肩を抱き合い、バルセロナを後にしたあの日。マリとルイスを残して空港に向かう電車の中で、私はずっと泣いていた。
幸せでいよう。それが、1番の恩返し。笑顔でいよう。天国のルイスやベラから、よく見えるように。