【一日一作プロジェクト】「もも作品ムービー・5」を作った。その横で、廃材のキレハシ使った「復活アート」も制作中。実は私、副鼻腔炎持ちでよく鼻が詰まる。
「玉ねぎの汁を鼻腔につけると鼻詰まりが取れる」
本当か?読んだものは、とりあえず自分の体で実験することことにしている。ので、これまでも
「脇の下にボトルやボールをはさむ」「鼻をつまんで頭を上下に揺する」「温める」「頬骨周辺をマッサージ」
など、いろいろ試みた。「鼻うがい」はほぼ毎日。まあ、それなりに効果はあるのだけど、あくまで「症状を和らげる」のであって、原因そのものを取り除くわけではない。
「玉ねぎを絞った汁に、綿棒をつけて鼻の中に?」
私の想像では、そういう図だった。のだが、制作中に夢中になり、玉ねぎのことはすっかり忘れキッチンへ。チキンカレーを作るべく玉ねぎを切っていると
「あっ、玉ねぎの絞り汁、だったっけ?」
はっと思い出す。が、とても忙しくて「絞って」いる暇はない。
「別に汁でなくても、要は『鼻の中』に玉ねぎがあればいいのでは?」
玉ねぎのカケラを、さらに小さく細長いくカット。詰まっている鼻の中に、ぐっと押し入れた。もちろん半分鼻から出ているので
「玉ねぎが鼻の穴からぶら下がっている」
衝撃的な図。ではある。最初は、何の変化もなし。ところが10秒くらいすると、いきなり
「じーーーーーーーん」
と来た。玉ねぎの成分で、同じ側の「目」が内側からしみてくる。そうか。鼻と目と口は、同じトンネルでつながっているんだっけ。
「やっぱ最低15分くらいはやらなきゃね」
勝手にそう決め、そのまま料理を続ける。不思議と目の痛みは和らぎ、違和感もなくなってきた。ティッシュが突っ込まれていると思えば、何でもない。
「つーーーーーーーーっ」
と、いきなり何かが鼻から出てきた。「えっ、えっ、何?」と、あわてて玉ねぎを引っ張り出すと、それは鼻水だった。水のような。あわててふき取り
「再び新しい玉ねぎのカケラを鼻の中にセット」
つーん。とはするが、もう目の痛みはない。結局、玉ねぎを鼻の中に突っ込んだまま、カレーを作り終えてしまった。ここでやっと「さらば玉ねぎ!引き抜きの儀式」へ。
「すーーーーーーーーーーーーっ」
うそ。かなりの開通感。たぶん、これまで試した中で1番。かも。まだ1日目なので、偶然ということもあり得る。けど、その開通感はほぼ1日続いた。
「まさに開通式!」「明日も、鼻の中に玉ねぎを突っ込みたい」
その衝動は「あの鼻の開通感をもう1度味わいたい」中毒者のそれである。そんなわけで、人体実験は続く。