【一日一作プロジェクト】ももパーツで「緑月風(みどりつきかぜ)」を作った。スペインでは感染者増加に伴い、コロナ規制が州ごとに発令されつつある。
「夜間外出禁止令」「1つのテーブルにマックス4〜6人(屋内)」
などなど。ここマラガでは、毎年8月に行われる「フェリア(夏祭り)を9月以降に延期しよう」という案が出ていた。けれど今週、マラガ市は正式に
「昨年に続き、2年連続でフェリアを中止します」
と発表。まあ、そうでしょう。ひらひらふりふりのフラメンコ衣装は、2年連続でタンスの中にしまわれたまま。そして日本では明日から
「東京オリンピックが!」
どうなるんだろう〜(汗)。私の周りでは、誰もオリンピックの話をしていない。会話にも出ない。それより、今週から出されるコロナ規制や、フランスの「健康パス」システムの行方
「さらに自分の夏休みはどうなるのか」
などに心が飛んでいる。なんせ「移動規制」が発令されれば、自分の住む州や県、市町村から出られなくなるのだ。さよなら、夏休み〜(涙)。
「計画ができない」
意志をもぎ取られた生活は、私たちの心をちびりちびりと病んでいく。2年もの間、私たちはただ受け入れてきた。政府の決めるルールを。そして。その先に待っていたのが、フランスのような
「カフェやレストランに入るのに、電車やバスに乗るのに、ショッピングセンターや施設に入るのに、ワクチン接種証明がいる」
では、悲しすぎる。このフランス政府の決定は、私の心を凍らせた。こともあろうに、あの自由で個性を尊重するフランスで!信じられないが、フランス政府は
「行動の自由を、ワクチン接種で買う」
一択にしたのだ。その構造そのものに、うすら寒いものを感じる。バスや電車に乗るためなら、カフェやレストラン、ショッピングセンターや施設に行くためなら
「毎年だってワクチンを打つ」
だろう。今年も、来年も、再来年も。たとえ体調が悪くても。パリは、泣いていると思う。個性が、自由が、芸術が、思想が、ユーモアが、音楽が溢れていた町、パリース!
「緑月風(みどりつきかぜ)」
絵の具のフタにこびり着いていたカケラをひっぺがしたら「月」が現れた。ゴミからの復活アート。カリグラフィアート「風」文字と組み合わせて。
スペインで「緑」はエスペランサ(希望)。人間の「善」の心を信じたい。