種は誰にも支配されない

【一日一作プロジェクト】ジーパンにペイントして「種は誰にも支配されない」を作った。ここ1年ほど、うちのどこかにいつも

「くもの巣が張っている」

不思議なのだが、ドアや棚や、天井や椅子などに

「わずか2〜3日で」

巣を張り始める。あの、美しい「線で紡がれデザインされた巣」ではなく、言ってみれば

「これから作るよ〜」

っていう出だしの基礎工事。もわーんとした糸がかかっているだけ。今日もトイレに行き、パタンとドアを閉めた瞬間、ドアの後ろに「基礎工事」を発見。

「うそ。2日前に掃除したばかりなのに」

なんちゅう早さ。それも、家のあちこちにあるってことは、何匹かいて毎日活動しているのかしら。その姿を見ることはほとんどないのに。いったいいつ作業を?

「あぁあ〜。くもの巣って廃墟や空き家、物置なんかにあるものじゃ?」

そう、人の気配のないところに。なんでじゃ〜。ここには人が住んでるぞー。それも、かなり騒がしい家。ペイントしたり踊ったり。さらに

「オウムも飛び回る」

さて。どうしたらいいものか。解決法をグーグルで検索すると。思いがけない言葉が飛び込んできた。

「くもは家の守り神」「それは迷信ではなく」「私達にとって有益な存在なのです」

おお〜。なんと。よくよく読めば、くもはダニやコバエ、アリやゴキブリなどいろいろな害虫を食べてくれるらしい。友達だったのかぁ。

「そういえば、うちの床にはアリがいる」

エサにつられてやって来たのかも。ま、住み着いた事情はよくわからないけれど、とりあえずほかっておくことにした。いい対処法がありましたら、ぜひ教えてください。

「種は誰にも支配されない」

種から花へ、種から実への壮大な旅。そして。その花、実から次の種が生まれる。永遠のサイクル。その生命の神秘のサイクルを断ち切り、種を支配しようとする邪悪な動きがある。

支配への抗議。そして、永遠の神秘のサイクルへの賛歌でもある。祈りを形に。

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