【一日一作プロジェクト】3部作「遊芽咲(ゆめざき)しぶき」を作った。日本上陸計画。書類は、PCR検査は大丈夫か。バタバタしていると先輩方からメッセージが。
「便が当たり前にキャンセルされるから最後まで気を抜かないように」「振り替え便の経由地が自分の場合、パリからアムステルダムへ変更になった」
「振り替え便をよくよく見たら、乗り継ぎ国で1泊だった」「スペイン入国に必要なQRコードがどうやっても獲得できず、成田空港で搭乗前に2時間半かけてやってもらった」
これが全て経験談!(驚)すごすぎる〜(涙)。この夏、スペインと日本を移動された日本人の先輩方が、生々しいご自身の体験を伝えてくださる。
「人生で最も緊張した瞬間の一つ」「体力を温存して乗り切らないと」「甘く見ると大変」「睡眠、食事、水分をしっかり取って」「もうこんな移動はこりごり」
ふだんは超マイペースの私も、今回ばかりは緊張度マックス。この旅が決まった瞬間から、母が作ってくれた千羽鶴を抱きしめ
「お母さーん、私を守ってね。頼むよ〜」
と祈る毎日。今回ばかりは自力で何とか。というレベルではない。ここ数日、なんと悪夢まで見る始末(汗)。
「出発の前日に陽性が出たらどうしよう」「無事にスペイン出国できるのか」「パリでの乗り継ぎは?」
「日本に無事入国させてもらえるのか」「その後の強制収容は?」「東京から愛知県へのハイヤー移動は?」
越えるべくハードルが、山脈のように続いて見える(←ストレス症状)。なんて遠いニッポン。それでも帰国するのには理由がある。今年の春から父の体調が今ひとつ。実は
「年末年始に日本帰国を計画」
していた。けれど、よくよく考えると昨年のスペインは、12月からコロナ規制が厳しくなり、新年明けに県外移動禁止令。さらに2月には完全ロックダウン。
「となれば、動くなら今なんじゃ?」
父の体調や検査結果も心配。とても年末まで待っていられない。「父に会いたい!」その思いのみで、海を越え、空を渡る。
「遊芽咲しぶき(ゆめざきしぶき)」
「遊風しぶき」「自芽しぶき」「祈咲しぶき」3部作。3つのしぶきが1つの激流になって闇を舞う。「日本上陸記」は明日スタート。