日本上陸記&結花

【一日一作プロジェクト】メッセージアート「結花(むすびばな)」を作った。「日本上陸記・4」。いよいよスペイン出発前日。朝からメールで検査結果を確認。

「い、い、陰性じゃーーーーーー!!!」

やった〜。大学合格並みの歓び。サクラ咲く。ともかく「日本行きの切符」は手にしたのだ。次は、その切符をクリニックへ取りに行く。PCR検査の陰性証明を

「厚生労働省のフォーマットで」「全て正しく記入」

されているか。マラガよ、大丈夫か。たとえ「はいどうぞ」と受付嬢に笑顔で手渡されようとも、1つ1つ記入された情報をきっちり確認しよう。緊張感を漂わせながらクリニックへ。

「陰性証明。日本入国用ですね。はいこちらです」

受け取るや、待合室のイスに座って1つ1つ確認。氏名、国籍、パスポート番号、検査日時、結果日時、クリニック名、医師のサイン・・・3回ほど見直して

「合ってる〜。これで明日、出国できるんだー」

じわじわと歓びが湧いてくる。うれしい〜。なんという達成感。証明書を胸に抱え、へなへなとイスに座り込む。こんな大切な書類が

「出発前日までゲットできない」「飛行機に乗れるかどうかわからない」

なんて。すごすぎる〜(涙)。陰性証明をお姫様のように大切にカバンにしまい込み、よろよろと帰宅。再び日本上陸に必要な書類のチェック。

「陰性証明」「健康カード」「質問票」「誓約書」「QRコード(スクショ)」

これぞ、日本入国5点セット。ついに揃ったのだ〜(涙)。感動。午後から荷物の準備。そして

「お隣さんとオウムの最終打合せ」

お世話をお願いするので「どうぞ自由にうちを使ってください」と伝えてある。さらに冷蔵庫、冷凍庫を空っぽに。使いきれない食材は全てお隣さんへ。バタバタしているとハビ吉からメッセージが。

「明日の朝、9時に迎えに行くよ。一緒に朝食してから空港に行こう」「ありがとう!ご馳走します」

夜8時。全てが完了。スーツケースを玄関にゴロゴロと引っぱって行く私の様子を、じっと見つめるオウム。急にしゅんと肩を落とし、悲しげな表情を浮かべる。

「スーツケース、イコール、鳥かごでお留守番」

と、体験で知っているのだ。となれば、今夜はゆっくり遊ぼう〜。結局夜11時まで一緒に寝室でくつろぎ、あくびが出るまで(←オウム)私の上陸計画の話をして聞かせた。

「結花(むすびばな)」

どうか私の願いを「結」んで、日本の大地で「花」を咲かせておくれ!母の作ってくれた千羽鶴を抱きしめ、旅の無事を祈る。

翌朝は7時から鳥かごオープン。オウムと遊ぶルーティンで、スペイン出国の朝は始まった。はたして。(明日に続く)

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