【一日一作プロジェクト】楽描きアート「月に続く猫石畳」を作った。「日本上陸記・11」。いよいよ「完全隔離・強制収容所ライフ」のスタート。スペインから入国すると収容期間は
「3日間」
これが国によっては6日間、10日間。なのだから、3日間は「まだまし」なのか。心身ともに長期に渡るストレスダメージを受けているので、だんだん判断力が鈍くなってくる。
「こんな所に3日間も隔離されるなんて」から「冷房の効いた部屋で3日間寝てていいのか」
に。洗脳センター(笑)。さて。収容所の1日は「検温」で始まる。これも、昨夜教え込まれた「アプリ」で報告せねばならない。が、いきなり苦戦。
さらに「健康報告」を、これまたアプリから。テクノロジーの苦手なアナログ人間にとって(←私)、まずやらなくてはならないのは
「マニュアル本を読みこなす」
こと。小冊子をパラパラとめくりながらお勉強。なんとかクリアーした頃、館内放送が。
「朝食のお弁当をドアのノブにかけて回ります」「指示があるまでドアを開けないように」
職員さんと接触が一切ないように。という配慮かららしい。すごいな。ここまで徹底。結局「ドアオープン」は、最初の放送の50分後。
「やっと朝ごはんだ〜。いただきまーす」
収容所でのお弁当は「冷たい」と聞いていたので「インスタントスープ&味噌汁」を持参。それだけでも心と体が温まる。香りがあるって大切だ。冷蔵庫から出した「冷たい弁当」を想像していたので
「いや、これは常温。夏だから全然いける」
確かに「電子レンジがあれば」格段においしくなる。が、この際、ないものよりあるものを見よう。
「ここには、うちにない物が沢山ある」
クーラー。快適な大きなベッド。テレビ。ソファ。収容所とはいえ「ホテル」なのだから、設備も快適度も四つ星レベル。これらを満喫しない手はない。
「そうだ、浴槽にお湯をためて昼風呂だ!」
スペインではシャワー生活なので、お風呂は実に2年ぶり。「おぉお〜極楽じゃー」。のんびりゆったり長旅の疲れを癒す。お風呂上がりにビールがないのは残念だけど
「麦茶片手にサスペンスドラマを見る」
それがもう20〜30年前のドラマ(笑)。昭和感いっぱい。検温→朝食→テレビ→健康報告→スマホ→昼食→昼寝→スマホ→風呂→テレビ→おやつ(持込)→スマホ→夕食→テレビ→就寝。どんな生活や。
「このままでは身体がなまってしまう」「外気が吸いたい」「明日は体を動かそう」
そんなことを思いつつ、完全隔離・強制収容所ライフ初日は終了。残念ながら、施設の写真はNGなのでお弁当の写真のみ。
さて翌朝。電源を入れてもテレビが映らない。リモコンを手にあれこれ試してみるが、まるでダメ。隔離生活における、ほぼ唯一のエンターテイメントが〜(涙)何とか復活させたい。そういえば
「何か問題がありましたら、フロントへご連絡ください」
と言っていた。おぉお、これはその「問題」ではないのか。ホテル宿泊者ではないので「サービスを要求」してはいけないのか。私のような隔離収容者とコンタクトを取ってはいけないのか。
「ドアノブに弁当を引っかけておくくらいだから」
よくわからない。とりあえずフロントに電話をして聞いてみることにした。(明日に続く)