日本上陸記&笑福

【一日一作プロジェクト】おやつのバナナに楽描きして「笑福(しょうふく)」を作った。「日本上陸記・30」。東京駅に無事到着。「成田エクスプレス」に乗り換え、成田空港へ。

「それが、思い描いたプランだった」

すでに過去形(汗)。ことの始まりは「成田エクスプレス」の切符を買おうと、窓口に近づいた際

「指定席を買いたいんですけど」

笑顔でうなずくお姉さんは、画面に視線を走らせる。「この時間ですと・・・」。その時、時刻は午後3時。30分に1本くらいは出ているだろうと、勝手に思い込んでいた。

「次は午後6時発になりますがよろしいですか?」「えっ、ええっ⁉︎」

聞きまちがえたのかと思い、もう一度確認する。が、その情報は本当だった(驚)。私の脳みそは「これから3時間半待ち」という事実を消化できず

「うそ」「日本でそんなことある?」「南スペインの田舎のバスじゃあるまいし」「えっ、3時間半⁉︎本当に?」

まるで「重い検索」のごとく、ひたすらぐるぐる〜。正常機能に戻るのに5分ほどかかり、やっと脳みそが動き出す。

「成田エクスプレス以外で、成田空港へ行くことはできるんですか?」「ええ、もちろん」

お姉さんは「総武線」に乗れば、問題なく成田空港へ着けると言う。それも「30分に1本はある」ので

「ちょうどあと15分で出ますね」「おお〜っ」

全く予期していなかった総武線。って、何?JR?言われるままにホームへ降りて行くと、制服姿のお姉さんが1人。その脇には小さなスーツケースが。

「こ、これは、CA(スチュワーデスさん)では⁉︎成田空港に行くのかも」

藁にもすがる思いで、よろよろと近づいて行く。

「あの、成田空港に行きたいんですが、このホームに来る列車に乗ればいいんでしょうか?」「はい。私もその列車に乗って成田空港まで行きます」

きゃーーーーっ。感激。これで安心。私の不安げな表情に気づいたのか「終着駅は成田空港」で「90分ほどかかる」ことを教えてくれた。さらに

「指定席にするなら、乗車前にチケットを買った方が安いです」「えっ、それはどこで?」「この自販機で。よかったら私がやります」

なんて優しいんだ〜(涙)。お姉さんのおかげで指定席をゲットし、いざ列車へ。ほっとして座っていると、お弁当や飲み物の「車内販売」が始まった。

「あ、あ、あれは!」

なんと。私を助けてくれたお姉さんは、総武線の車内サービス係の方だったのだ。思わずうれしくなり笑顔で頭を下げた。こんな都会の、誰も知らない所で

「人の優しさ、思いやりが身に沁みる〜」

ひたすら家と建物が続く都会の街並みが、千葉を過ぎる辺りからいきなり田舎の風景に変わった。車窓から眺める田園風景。静かで暮らしやすそう。

「や、や、やっと成田空港だ〜」

豊橋駅からここまで、すでに5時間が経過。さすがに疲れを感じる。これからまだ、空港内にあるバス乗り場へ移動。さらに

「ホテルの無料送迎バス」

を待つ。これも30分に1本。果てしないな(汗)。ホテルにチェックインし、やっと自分の部屋に着いたのが午後6時。

「あぁあ〜、やっとマスクが取れる」

シャワーを浴び、ひと休みしてホテル内のレストランへ夕食に。しっかりとエネルギーチャージ。なにしろこれから、部屋に戻って

「スペイン政府指定のQRコードの取得」

が待っているのだ。今夜は何としてもやらなくては!(←本当に後がないぞ〜)。ホテル内のコンビニで夜食&明日の朝食を買い込み、再びスマホに向かった。(明日に続く)

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