魚介類ディナー&紅福

【一日一作プロジェクト】楽描きアート「紅福(べにふく)」を作った。ビーツとリンゴのジュースを作り、グラスに注いだら

「なんてすてきな色なんだろ〜」

絵の具にしたいくらい(笑)。鮮やかな紅色、ワイン色にインスピレーションをもらって。今日は朝からテーブルと床を使ってペイント。数点を同時進行。

「あれれ、暗くなるのが早いなぁ」

日本に行く前は、夜の9時半まで明るかったのに。自然光でペイントできるのは、午後7時までか(←スペインは日本より2時間半ほど日の出入りが遅い)。

夕方、海岸通りのチリンギート(魚介類レストラン)へ。カルメンと早めの夕食に。まずは「ティント・デ・ベラノ(赤ワインのソーダ割り)」で乾杯。

「おお〜、一日一作と同じグラス&同じ色合い」

本日のラッキーカラーか(笑)。カルメンの提案で今夜のディナーは「焼きもの」に絞る。さっそく

「焼きイワシ・焼きエビ・焼き魚」

トリオで注文(写真)。味付けは実にシンプル。基本的に「塩&レモン」。このシンプルさが魅力。食と人の気質には大いに関係が。マラガっ子は

「シンプル&本質で勝負(見た目はあまり気にしない)」

笑。どうりで居心地がいいわけだ(←私)。日本の盛り付けの美しさと同じくらい、このシンプルさを愛している。

「おいしいーーーっ」「こんなに食べられるかな」

カルメンの心配をよそに、ペロリと完食(笑)。穏やかな地中海を眺めながら、なんという平穏。この冬〜春にかけて、カルメンは家族に会いにフランスへ行っていた。ちょうどロックダウンのまっさなか。

「数ヶ月に渡り飲食店やお店、施設は全て閉まっていた」

らしい(涙)。さらに、マラガと違って雨も多く、春先までコートがいるほど寒い。フランスはすばらしい国だけれど

「マラガの太陽、地中海が恋しかった」

と、カルメンが目を細めた。自分のいる場所から離れて、改めてそのよさ、手にしていたものをしみじみ思う。この夏、私も日本のよさを改めて実感した。ドタバタ出入国劇のさなかに

「日本人の真摯な姿」

にたくさん触れた。こぼれる笑顔に心を洗われ、誠意を持って仕事に向かい合う姿に、心を温められた。もちろん不快な出来事もあったけれど

「7割よければ100%」

だと思っている。それが自然の法則。野菜を作っても、100%の収穫にはならない。虫や小動物に食われたり、雨や風にやられたり。

「3割は、私のためではなく、誰か&何かのため」

に必要だった。大きな流れの中で、意味があった。私個人とは関係なく。この世を流れる目に見えない神秘の法則、エネルギーバランスの中で、私は生きている。

「ずっと美術館に行ってないよ〜」「この秋始まる新企画展があるんじゃない?」

賢くて誠実で、私にはない落ち着きを備えたカルメン。友達でいてくれてありがとう。

「この秋からヨガを始めたいな」「私は筋トレ」

何度でも仕切り直し、心をリセットし、今いる場所で今できることを!楽しみながら生きていこう。

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