【一日一作プロジェクト】ダンボールのキレハシにペイントして「らしくぴかり」を作った。気持ちいいくらいダンボールの端っこ(笑)。
「なぜ、そんなキレハシに描くのか」「そこに、キレハシがあるから」
登山かい(笑)。ふとダンボールのキレハシに目が止まり、その瞬間「こうしたら!」という衝動が。もう、それしか見えない。
「湧いてくる思いを、暴走アウトプット」
これが日常的に起こるので、とりあえずその辺にある「厚紙、メモ用紙、楽譜、本の表紙、不要なバインダーやダンボールのキレハシ」などを引っつかんで、アイデアを形に。よく周りの方々から
「もったいない」「キャンバス地にちゃんと書いたら」
とお声をかけていただく。私のことを思って言ってくださるので、本当にありがたい。展示会に出せるもの、売れるもの。それにこしたことはない。
「ダンボールのキレハシでは商品にならない」
そうならまあ、商品でなくていいのでは?観るための、楽しむための作品。ももきみどりには、こういうこともあった。
「抑えきれない衝動が!」
笑。人体実験の記録。人間とアート。そのぶつかり合いが、結果として作品になる。ペイントし始めた6年前は「作品を作っていた」。今では「生活そのものがアート」に進化している。おもしろいなぁ。
「ダンボールの質感や、無造作にカットされたラインが美しい」
笑。心からそう思う。整然より存在感。「収まっていない」「個の輝き」は、アートの本質だ。この作品が生まれるためには
「ダンボールのキレハシでなくてはならなかった」
そう言い切ろう(笑)。一見ゴミのような素材、思ってもみない状況から、一転してアートに生まれ変わる。そして、再び生き生きと命を輝かせる。そこに、私はアートの意味を強く感じる。
「再生」
それこそ、アートの本質じゃないかしら。未知への扉。わからないものへの挑戦。遊び心が、思いがけない道を開く。
「らしくぴかり」
キレハシに描かれた「彼」は、ゆったりと笑みを浮かべる。どんな環境でも「自分らしく輝く」ことはできる。「ほら、僕をみてごらん?悪くないだろ」