【一日一作プロジェクト】クレヨンでペイントして「心の迷路」を作った。今朝、近所の公園を通ると、賑やかなリズムが響き渡っていた。
「おお〜カスタネットじゃー」
これぞマラガ(それともパロ地区なのか?)。流れてくる音楽はオペラ「カルメン」。20名くらいの女性たちが、メロディに合わせてカスタネットを練習している。
「あっ、あれはお隣さん!」
そう思った瞬間、私に気づいたお隣さん2名が、カスタネットをつけた手を大きく振った。
「Estupendooooo! (すばらしい〜)」
こちらも大声でエールを送る。なんだか「ふふふっ」と笑いが込み上げてくる。実はフラメンコのカスタネットというのは、信じられないくらい
「クリアーで脳天に響く音質および音量」
なのだ。そんなシロモノを、朝の9時から20人揃って全力で打ち続けても、誰も「うるさい」とか「公共の場所で迷惑」とか言わない(笑)。
「カスタネットの音色で始まるマラガの朝」
すばらしい〜。うきうきした気持ちで、バス停へ。バスは到着していたけれど、ドアは閉まったまま。運転手さんの姿は見えるが、まだ開けてくれる気配はない。
「よっし、フラメンコのステップを練習しよう」
バスのドアの前で、ひたすらステップをくり返す。「タタタン」「タタータタン」「タカタ・タカタ」・・・
「ついでに、回転の練習もしちゃおう」
くるり。くるりくるり。右に左に。すっかりバスを待っていることを忘れ、くるりんと一回転して正面を向くと、運転手さんが笑顔でこちらを見つめていた。
「バス、乗るよね?」「うわぁ〜乗ります!」
ドア開いてたんかい(汗)。優しいおじさんでよかった。
「練習熱心だね、フラメンコ?」「これからレッスンなんです。今アレグリアを習ってて」「上手だねぇ」
なんて朝から、うきうきさせてくれるんだろう(笑)。「練習用スカートと踊り靴」を抱えて教室に通う。その期待感と高揚感。6年前の私からは想像もできない。公私のパートナーであるベラを亡くして
「1日中泣いていた」
私は「ダンスをする時、泣かないでいられる」のに気づいた。そして「毎日泣いていた」私は
「週に2日、泣かないでいい日がある」
のに気づいた。それが、ダンス教室のある日だった。その事実が、私の心に光を差し込んだ。
「闇と光が、逆転する瞬間が必ずある!」
1週間のうち、2日泣かない日がある。なら、それはいつか3日になり、4日になるだろう。「笑う日の方が多くなる日が必ず来る!」その確信が、私を支え光へと導いた。
「心の迷路」
回り道。上り坂、下り坂。デコボコ道。遠回り。行き止まり。まるで出口が見えない時も、手探りで進むしかない時も、ある。闇のトンネルにいる時は
「朝起きて、夜布団に入れたら大成功!」
笑。ハードルを下げましょう。みなさま、すてきな1日を。