【一日一作プロジェクト】アルファベットシリーズ「B(べー)」を作った。久しぶりにマラガの中央市場を紹介。スーパーにはない雑多感、野生味がいい。
「ごちゃごちゃ」「どさっ」「がばっ」
勢いがあって、色とりどりで。見ているだけで元気が出る。野菜、果物、魚介類、肉類、チーズやハム、スパイスやドライフルーツ・・・何でもあり。ただし表示されているのは
「1キロの値段」
なので、最初はピンと来ないかも。日本の主流は「パック売り」「カゴ売り」なので、見れば一目で量がわかる。日本からスペインに来たばかりの頃は
「高いのか安いのか、まるでわからない」
不思議ワールドだったので(笑)前の人が買うのと同じものを頼んだりしていた。1度ぼーっとして
「ピーマンを1キロ」
頼み、ビニル袋いっぱいに詰め込まれたピーマンが!(汗)食べても食べても〜。ピーマン祭。さて。3枚目の果物屋さんの写真をご覧ください。下の方にずらりと並ぶ
「薄緑色の恐竜の卵」
これ「チリモジャ」と言って、めちゃ甘いトロピカルフルーツ。マラガにお越しの際はぜひお試しを。日本でも食べられるのかなぁ。高いんだろうなぁ。さて。マラガの市場には建物内に
「フルーツ&ジュース店」「カウンターのバル」
などがあり、いつも市民で大賑わい。一歩施設の外に出れば、通りにはテーブル席のバルも。買い物だけでなく「市場タイムを楽しめる」しくみになっているのだ〜。
美味しいものは好きだけど、栄養が取れていれば基本それでいい私は、全くグルメではない。「食材」をそのまま食べていることも多く
「これは、料理名がつく前の状態では?」
と、思うようなものも多い。例えば、じゃがいもやニンジンを茹でた汁を
「スープにする前に、塩とオリーブオイルを入れて飲んでしまう」
とか。「そういう味」と思えば、問題なし〜。思うに、母の教育方針も影響したのでは。小学生の頃から食事をするたび、母は私にくり返し言った。好き・嫌いで判断」するのでなく
「そういう味だと思って食べなさい」
あぁあ、これは不思議だけど。こういう味なのね、ふーん。そういうものなんだ〜。そのこだわりのなさが、今の私の「不思議な食卓」へと続いている。そういえば時々母が
「ももちゃんの教育、失敗しちゃった」
と、つぶやいていたが(笑)。失敗作だったんかい〜。母の理想からはほど遠い、一般的ではない、外れた道を歩いて来た、と思う。でも、歩いているうちに
「これが、私のスタンダード」
だと気づいた。迷子になり、道草やまわり道を存分にし、大失敗をやらかし。だからこそ、出会えた己道(おのれみち)。人生は、おもしろいな。