【一日一作プロジェクト】木皿にペイントして「らりーじょ」を作った。スペインでは「ワクチンパスポートの義務化」がないので、とてものんびりしている。
「お隣のフランスやイタリアが容赦ない『接種か解雇か』の2択」
に猛進している中、国境を越えたこちらでは、仲間同士、友達同士、ご近所同士
「接種者も非接種も、みんな一緒になって」
わいわい生活している。レストランにも買い物にも、学校にも教室にも一緒に行け、何も提示することを求められない。これっしょ!(笑)
先日、友人宅へランチに行った際、ワクチン接種の話になった。友人はすでに2回接種済みだが
「お母さん、おばあちゃん、妹さんは非接種」
それぞれ「持病があるから」「自然療法をしているから」「治験だから来年まで待つ」とのこと。ヨーロッパは基本的に「個人主義」なので、家族内・職場内・社会グループ内での
「同調圧力はない」
小さな頃から「自分の意見」を持ち「自分の考えに基づいて行動」するヨーロッパ。家族内でも夫婦間でも友人間でも「個人の意見&選択」が、何よりレスペクトされる。
「人に合わせることもなく、周りをあまり観察しないが、干渉もしない」
このかげんが、慣れるととても気持ちいい(笑)。私の周りでは6割が接種済み。「ワクチンパスポートの義務化」についてどう思うか、友人たちに聞いてみると
「2回はやったけど。3回目はやりたくない」「来年はちょっと見送りたい」「うーん、とりあえず待つ」「ワクチンより治療法に期待したい」
けっこう逃げ腰(笑)。反対はしないが、今はちょっと避けたい、みたいな。「ワクチンパスポートの義務化」になったら、こういう意見は「一掃」される。このグレーゾーンって、実はとても大切だと思う。
「強制されて育つものは何もない」
自分の頭で考え、調べ、周りの状況を観察し、自分の心と体に聞いて、自分自身で答えを出す。まちがっても、途中から意見を変えてもいいじゃないか。大切なのはプロセス。
「その中で、理解も生まれる。思いやりも」
ワクチンパスポートが義務化されたフランスやイスラエルから、スペインへ逃げ出す(逃げ帰る)人もかなりいる。アメリカでは義務化に反対して400万人以上が離職した。と聞いた。
「スペインの平穏が続きますように!」
そんな祈りを込めてペイント。私の大好きな「もも・き・みどり」の3色を使って。実際に使っていた木皿なので、よく見ると細かい傷がいっぱい。傷やシミがあるから味が出る。
「らりーじょ」
スペイン語で「変なもの」の意。へんてこりんな生き物(笑)。足が3本。蛇のようであり。背中には隠れた羽がしまわれている。海の中もすいすい泳ぐ。
「どこにもカテゴライズされない」
はみ出した、外れた、変わった生き物。とも言えるし「個性」とも言える。私たちは誰もが、オンリーワン。
「ありのままの自分を貫いて楽しく生きよう!」
そんなメッセージを込めて。自分を貫くことと、自己中心的になることは違う。貫く人は、何かを強く信じ、行動している。言動に一貫性があり
「不思議な風をまとっている」
ように感じる。その横で、フレンチトーストに突進するオウム。豆乳、卵、ハチミツ、シナモン、バター。うーん、濃厚な味わい。香りがめちゃいいよね〜。食べてみる?