平穏が舞い降りる夕暮れ

【一日一作プロジェクト】「平穏が舞い降りる夕暮れ」を作った。父から数日おきに写真が届くようになった。「パズルの完成図」「ウォーキングした公園」「近所の風景」・・・先週はなんと

「馬を近くで見たよ〜」

と、ツヤツヤの毛並みの茶色い馬の写真が送られてきた(笑)。どうやら「馬場」のそばまで近寄れたらしい。

「馬はかわいいね。どれだけ見ていても飽きないよ〜」

大満足の父に、こちらまでうれしくなる。今だから言えるが、父を訪ねて帰国した際

「あまりの運動量の少なさに驚いた」

笑。少し動いては、椅子に座って休憩。息も上がるようだし。それを無視して、私は朝から晩まで家の大整理を続けた。

「お父さん、乗ってくるかなぁ〜」

と期待して(笑)。最初の数日は「本を重ねて持つ」のも大変そうだった。それがどうだろう。毎日毎日「ガタガタ」と家中の物を移動する私を手伝うために

「これはゴミ捨て場へ」「こっちは物置に」「これは箱に」

父は立ち上がったのだ(←「ロッキーのテーマ」)。1週間後にはなんと「家具まで動かす」復活ぶり。さらに。外出できるのが1週間しかなかったので

「私と毎日連続外出」

笑。ハードだな。そんなこんなで、父の「運動量の平均値」が10倍くらいに跳ね上がり、結果として今の状態に「リセット」されたのだと思う。

「今日は3000歩、歩いたよ!」

前はたぶん500歩とか(笑)。送られて来た公園の写真、その木々が色づいている。もう豊橋は秋なのだ。マラガには紅葉がないので、移り変わりの季節感がない。

「毎日、太陽と海、カモメとヤシ」

を見つめて暮らしている。それでも、夕暮れ時の「光」が変わった。今日もクルーズ船が、サーモンゴールドに包まれた空と海の中を進んで行く。波のない地中海の、なんという安心感。

「平穏が舞い降りる夕暮れ」

海と夕焼け、光と雲、月と太陽が、1つに溶け合う夕暮れ時。平穏がそっと舞い降りる。今日も家族友人が無事生きのびられたことに感謝して。みなさまもいい一日をお過ごしください。

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