【一日一作プロジェクト】アルファベットシリーズ「C(せー)」を作った。マラガでは10月の週末を利用して「セマナサンタ(聖週間)」のパレードが行われた。コロナ規制で2年連続中止だったので
「パレードにかける人々の熱狂ぶり」
はものすごかった。らしい。のを、送られてきた写真や動画で知った(笑)。セントロのあのすごい人混みに乗り込んで行く気骨がなく(すでにバスも満員に違いない)。
「家でペイントしながら、のんびり送られてきたパレードの動画を見る」
ランチと共に。お茶を飲みながらゆったり動画鑑賞。キリスト像やマリア像を乗せた山車が、旧市街を回るパレード。私はカトリック信者ではないけれど、厳かな感動がじわじわとこみ上げる。
「あぁあ、このメロディ。たまらんな〜」
通りに響き渡る物悲しいメロディ。嘆きのような、悲鳴のような。辺りに振りまかれるお香の匂いが、一瞬アトリエの中に流れ込むような気がした。
「苦難のキリスト像(←超重い)を何時間も担ぎ、自らに苦行を強いる」
男性たちの姿は、いつもの陽気なマラガっ子とは、まるで別人のよう。心の奥にしまわれた深い信仰。その存在と力をしみじみ感じる瞬間。キリスト像やマリア像の通った後が
「Camino(道)」
となる。信仰の。希望の。救いの。心の平穏の。その「道」を人々はパレードのパソ(歩み)と共に歩く。真摯な表情。天に向かって祈り、さっと指で十字を切る。
Camino(道)の「C」。アルファベットシリーズはまだまだ続く。明日の朝が早いので、今日は早めに寝よう〜。みなさま、いい一日をお過ごしください。
(パレードの動画はFacebookでご覧いただけます。お時間のある方はぜひどうぞ)