【一日一作プロジェクト】ジーパンにペイントして「夢種(ゆめだね)」を作った。先日、豊橋の父から
「塀を塗り直すけど、希望はある?」
と聞かれ、はてと小首をかしげて考えているうち、とてつもなくすばらしいアイデアが降りてきた。うちの実家は純日本風。家の外壁と塀は、薄い黄色で塗られている。
「同じ色でもいいけど、希望の色があるなら」
塗り直すのは塀だけ。なので、外壁とのバランスが大切だ。私の中にむくむくと湧いて来たのは
「その塀をペイントしてみたい!」
という、壮大なビジョン(笑)。自由に描いていい塀なんて、そうそうあるもんじゃない。実家くらいなものでしょう(←いや、ダメな実家もけっこうあるはず)。
「お父さん、塀をペイントしたいからアイボリーか白にして」
たぶん、一般的な家庭では「な、な、なにっ⁉︎塀にペイントする⁉︎」となるところ、うちの父は私の突拍子&寝耳に水に慣れているので
「そう、アイボリーか白ね。車庫も塗り直すけど、シャッターにもペイントする?」
と、スムーズに会話は続いた。そうして打合せにのぞんだ父は、業者さんにはっきりと告げた。
「娘がスペインで絵を描いていて。塀にペイントするので、色の乗りやすいアイボリーか白で」
驚いたのは業者さん。「えっ」と一瞬、息を飲んだのに違いない。誰が、これから新しく塗り直す塀の上に、ペイントすると思うでしょう。色が乗りやすいからアイボリーか白と言ったのだけど
「そ、そ、そんなプロの方に⁉︎大丈夫でしょうか、この色で」
業者さんは困惑し、わざわざ父に色味の確認を重ねてしてくださった。
「では、スペインまで確認を取ります」「よろしくお願いします」
すごいな(笑)国際プロジェクトやん。これで楽しみが1つ増えた。そんなわけで、塀をペイントする準備は着々と進んでいる。晴れの多い月に取りかからないと。日本は雨が多いから。ご近所さんからは
「変わった塀の家」
って呼んでもらおう(笑)。私としては「野外ギャラリー」なんだけど、町並みに溶け込むかは不明(←めちゃ田舎)。そして、作品ができ上がったあかつきには
「塀に向かって、父と業者さんと一緒に立ち尽くしたい」
あの丁寧な下塗りがあったからこそ、この作品が!感動の瞬間じゃ〜。豊橋&マラガを結ぶプロジェクト。
「夢種(ゆめだね)」
夢の種を蒔こう。自分の心に。蒔くことで、私たちは幸せになる。たとえ、時に花を見ることはできなくても。
こうしてペイントは「塀」から始まり、気がついたら「家の外壁」へ。進んでいる気が、しなくもない(笑)。