【一日一作プロジェクト】ペイントして「青い月と白い月」を作った。ブレイキングニュース!今週イタリアでは、ついに恐れていたことが現実となった。
「12/6より『スーパーグリーンパス』制度が実施される!」
この話に入る前に、大まかないきさつを話したい。イタリアでは「ワクチン接種義務化一歩手前」の状況がずっと続いていた。
「ワクチン接種パスポートがないと、仕事に就けない。大学や教室に通えない。レストランや室内施設を使えない。長距離列車や飛行機に乗れない」
選択の自由、個人の尊重を求めるデモが、イタリア各地で続けられていた。警察官や教師などを含む20%近い市民が、自分の生活、仕事、人生をかけて平和的デモを通して訴えていた。
「接種と個人の自由を紐付けるのはおかしい」「ワクチン接種を受けないという選択が、なぜ受け入れられないのか」
「ワクチン後の後遺症や問題点を話すだけで反ワクチン勢力、陰謀論者と呼ばれ、危険分子扱いされる」「未接種者を非難、差別化」
そんな中での、今回の「スーパーグリーンパス」制度の強行実施。一言でいうと、これまでの条件を更に強化したとんでもないシロモノ。まず、このパスがないと
「公共交通機関が全く利用できない」
すごすぎやろ(驚)。市バスも地下鉄も、地元の電車もいっさい乗れない。これまで使えないのは「長距離」に限られていた。まさか「市民の足」を断ち切るとは。それも12/6からって。にわかに信じがたい。
職場、学校、レストラン、施設などに入れないのはもちろん、いきなり「マイカー」「車のない人は歩き&自転車生活」に10日余りで切り替えるなんて。どう考えても無理。そして、この「スーパーグリーンパス」。手に入れるためには
「1回目の接種が9ヶ月以内(昨年〜今年2月までにワクチン接種した人達はすでに有効期限切れ)」「PCR検査の陰性証明はいっさい認めない」
という「今すぐ打て」の1択。事実上の「ワクチン強制・義務化」だよね。先日オーストリアが「完全義務化(国にいたければ打て)」を決定したけど(2/1から実施)
「まさかあの、愛と芸術の国イタリアで」
このショックは大きい。イタリアとスペインは似ている。人間的で、陽気で、おおらかで。いかにもラテンの国。ヨーロッパの中でもアングロサクソン系の国々とは違う自由な雰囲気がある。
「大好きだったヨーロッパが壊れていく」
民主主義が次々と崩壊していくのを、毎週毎月見ている。その激震の中に身を置きながら
「スペインは?」
と、心の中で問う。イタリアが陥落(したように感じる)した時点で、スペインだって「明日は我が身」。なんとかあと1、2年持ちこたえてほしい。
「青い月と白い月」
どこから見るか。で、見える姿がまるで変わる。コロナ禍も。歴史も。戦争も。事故も。大きな事件ほど、その数年後に「真実」の姿が暴かれる(ネット上でしか見られないかもしれないけど)。物事は俯瞰で眺めたい。
「イタリアの自由と平和が守られますように!」
イタリアのみなさん、スペインよりエール&ハグを送ります。自由への思いはひとつ。命を大切にする社会を!