【一日一作プロジェクト】アルファベットシリーズ「Z(せた)」を作った。久しぶりのセントロ散策。カルメンと空いているレストランを探し回る。なんせ冬休みの真っ最中。
「予約なし」「テラス席しか座れない(私がワクチンパスポートを持っていないため)」
かなりハードル高し。マラガの場合、太陽が出ていれば冬でも「テラス席」から埋まっていくので、室内の席の方が空いているのだ。
「テラス席あるけど軽食だけ」「寒っ、風の通り道だ、あかん〜」「ステーキ店じゃ肉だけだし」
これ、という決定打にかけ、よろよろと旧市街を歩き回る。人気の店はすでに「待ち」の行列が。時刻はすでに午後2時過ぎ。
「ごめんね、私のせいで外の席しかダメで」「全然。私もテラス席の方がいいから」
ありがたいことに、私の友達はたいてい「テラス席でいいよ〜」と言ってくれるので、こうして一緒に食事ができる。とはいえ、寒波が訪れる1月〜2月ははたしてどうなるのか(汗)。
「あっ、見て!テラス席が1つだけ空いてる」「それも太陽さんさん」
初めて入る店だけれど、これが大当たり。ムール貝、マグロ、エビ、どれも美味しい〜。パンは温めて出してくれるし、お兄さんも親切でおしゃべり上手。
「太陽の日差しが気持ちいいね」「骨まで温まる〜」
雪の降らないマラガ市街だから、外で食事もできる。これが寒い地方だったら、外食は無理かもしれない。カルメンとおしゃべりに花を咲かせ、心もお腹もいっぱいになったところで
「散歩して、それから美術館へ行ってみよう」
カトリックの国・スペインでは、サンタクロースではなく「東方の三賢人」が贈り物を届けにやって来る。それが1/5の夜。1/6の朝目が覚めると、プレゼントが届けられているというしくみ。
「あそこに三賢人の像が!」「写真撮ろう〜」
子供たちにとって1番楽しみは、この「ロス・レジェス」のお祝い。夕方から「カバルガタ」という三賢人のパレードがあり、ものすごい量のキャンディを通りの子供たちに向かって降り注ぐ。ってか、投げつける(笑)。
「キャンディは子供たちに任せて、私たちは美術館へ」
心配をよそに、なんと。全く問題なく入れてもらえた(笑)。飲食店はダメだけど、美術館は大丈夫。朗報。
CAC(現代アート美術館)は1年を通して入場無料。ふらりと気軽に寄れるところがいい。実は大きな企画展が2つ開催されていたのだけど、私が気に入ったのはそれとは全く関係ない
「極彩色の大画」
流れるようなライン、弾けるような躍動感、これでもかと色がからみ合う(写真)。いいなぁ。飛び出て来る感じが。大きなサイズの絵が描きたくなってきたぞ〜。
大満足でCAC美術館を後に。再びセントロの旧市街をそぞろ歩く。なにしろこれから本日のメインイベント
「ラリオス通りのクリスマスイルミネーション」「大聖堂の光のショー」
が待っているのだ。きゃ〜。楽しみ〜。それまでまだ1時間あるので、カフェテリアへ行くことに。その時だった。天から水滴がぽつりぽつり。
「うそ、雨⁉︎」「天気予報では雨なんて全く言ってなかったよ〜」
イルミネーションショーはどうなってしまうのか。もちろん傘など持っているはずがなく。とりあえず、カフェテリアへ逃げ込むことに。とは言ってもワクチンパスポートを持っていない私は
「中には入れないので、テラス席」
雨だけど(笑)外なん?雨の日もあるってこと、規則を決めた人たち、考えた?そんなわけで、次のハードルは「テラス席」「屋根付き」。うおっし、やったろうじゃないか〜。
いつのまにか私の生活は「障害物走」になってしまった。何をするにも、ハードルがある。条件が。
「この先においしいフランス菓子のお店があるよ」「テラス席は屋根付き?」「だったかなぁ」
顔を見合わせて笑う。ハードルも、友達と一緒なら軽く越せる。小雨に濡れながら、だんだん楽しくなってきた。(明日に続く)