【一日一作プロジェクト】アルファベットシリーズ「Ñ(えにぇ)」を作った。昨日の続き。小雨の中「クリスマスイルミネーションショー」がスタート。
「おお〜っ!」「踊っちゃおう」
メロディに乗せて体を揺らす。気持ちいい〜(動画はFacebookでご覧頂けます)。かなりの人混みだけど、ショーは短めで10分程度。
「密になる時間を減らすため、ショーの時間を短縮」
したらしい。ステップを踏みながら、色鮮やかなアーチをくぐって。雨も気にならないほど楽しい〜。
「次はカテドラル(大聖堂)へ行こう!」
小走りで駆けつけると、大聖堂の外壁に色鮮やかなクリスマスシーンが照らし出されている。音楽に合わせて絵柄が次々と変わっていくので、全く目が離せない(動画はFacebookでご覧頂けます)。
「きれい〜」「動きがいいね」「音楽とシンクロしてる」「大聖堂で初めての企画じゃない?」「外で見られるっていいなぁ」
大好評。大人も子供も楽しめる〜。室内だったら、私はどれも見ることができなかった。屋外企画でよかった。いつのまにか雨も止み、すでに夜の7時過ぎ。さすがにくたくた。
「そろそろバスで帰ろう」「夜の8時には家でのんびりだね」
そう、そのはずだった。バスが予定通りに着いてくれれば。誰が想像しただろう。私たちの乗ったバスは、セントロを出て15分ほどの所でいきなり停車した。
「えっ、ええっ?何があったの?」「ここ停留所じゃないよね?」「みんな降りてるよ」「ちょっと聞いてくる」
私は運転手さんに駆け寄った。どうしてみんな降りているのか。私たちの家は、まだそこから4キロほど先にあるのだ。こんな所で降ろされてはたまらない。
「バスはここまでです。ここからセントロへ引き返します」「はっ???」
バスを降りると、そこには交通整理の警察官たちの姿が。こうなったら、ポリスのお兄さんに聞くしかない。よろよろと近づいていくと
「これから『カバルガタ(東方の三賢人のパレード)』があるので通行止めです」「えっ?ええっ?じゃ、どうやって家まで帰ったら⁉︎」
「歩いて、ですね。バスが再開するのは1時間半後です」
警察官のお兄さんは、爽やかな口調で言った。そこには「カバルガタの交通整理が、今夜の仕事でよかった」的な歓びさえ感じられた。私たちはショックのあまり呆然、憤然としながらも
「家まで4キロある」「臨時のバスはないのか」
必死に訴えた。乗客の中には、お年寄りの方々だっている。体の具合がよくない人もいるかもしれない。が、警察官のお兄さんはうれしそうに
「その辺でチューロス&ホットチョコレートでも食べて待ったら?」「パレード見てもいいし」
うそやろ。そんな回答あるんか。パレード、お祭り、遊びのために、市民の足であるバスをいきなり止めるなんて。さすがマラガ。
「歩こう、家まで」「荷物を持ってなくてよかったね」「さっき8時には家でのんびりって、言ってたけど」「9時過ぎに訂正だね」
すでにへとへとだった私たちは、いきなり4キロのウォーキングを追加されることとなった。人生、何が待っているかわからない。これはきっと新年のありがたい教えなのであろう。
とぼとぼと家に向かって歩き出す私たち。10分も進むと、正面に光の固まりが見えてきた。音楽と歓声が辺りに響き渡る。こ、こ、これは。
「カバルガタだ!」「このせいで、私たちは今歩いてるんだよ」
忌々しく言い放ちながらも、実際にパレードがそばまで来ると「きゃ〜」って(笑)。急にテンションが。ここまで来たら楽しむぞ〜。
「東方の三賢人、海賊、着ぐるみのマスコット、妖精、中世の騎士・・・」
音楽に合わせて歌ったり踊ったり。子供たちには夢のようなパレード。その上、キャンディが雨のように降って来る。スマホで動画を撮っていたら、こちらに向かって
「どばっ」「ひゅーん」「ばばばっ」
とキャンディが降って、いや投げつけられた。危なっ(動画はFacebookでご覧頂けます)。おひねりか餅投げか。紙吹雪が舞う中、必死でキャンディを拾う子供たち。私たちも10個ほどゲット。
「カルメン、ついに私たちのエル・パロだよ!」「あぁあ〜」
こんなに懐かしく感じるなんて。愛しのエルパロ。ふと、パン屋を見ると「ロス・レジェス」に食べる菓子パン「ロスコン」が山のように積まれていた(写真)。それを求める人で行列が。
「うわー、もう疲れて並べない」「帰ろう」
子供がいたら、無理してでも並ぶと思うけど、自分のためには力は出ない。パレードに逆走する形で、ついに4キロの道のりを無事完走(走ってはいないが)。家に着いて確認したら
「16000歩」
とはいえ、最後のサプライズで疲労感は倍増。達成感はトリプルだ〜。すてきな1日をカルメン、ありがとう!