日本上陸記& ぱしおんしぶき

【一日一作プロジェクト】「ぱしおんしぶき」を作った。話を、岐阜県美術館へ行く3時間前に戻そう。名鉄の時刻表を見ていると、突然メッセージが。

「ももさん、こんにちは」

それは、建築家の酒井稔さんだった。最後に会ったのは確か、息子さんと2人でマラガを訪ねて来てくださった際。コロナ前の自由な雰囲気の中、カウンターで3人乾杯した。

「がんばってます!時間があったらぜひ」

映画の試写会のご案内。酒井さんは建築家だけれど、信じられないくらい何にでも手を出す(笑)。映画制作、アート制作、竹林の開拓、地元交流会の推進、1人で山へ。超アクティブ&パワフル。

「酒井さん、これから岐阜県美に行きます」「ええーーーーーーーー!!!」

そういえば。酒井さんは岐阜に住んでいたっけ。「一瞬、近くに行きますよ〜」とメッセージすると

「一緒にランチしませんか!」

あ、そうだよなぁ。なぜ、最初にそれが浮かばないのか。ってか、岐阜県美に行く時点で、先に連絡を入れるとか。自分でも呆れるほど、1度に1つのことしかできない。

「いきなり宇宙から現れたみたいだ」

岐阜県美に迎えに来てくれた酒井さんがぽつり(笑)。宇宙人、岐阜に現わる〜。3時間前に突然連絡なので、きっと予定を変更して時間を作ってくださったはず。

「無計画ですみません」「まさかももさんに会えるなんて、3時間前まで想像もしていなかった」

さらに酒井さんは、フラメンコダンサー&先生である吉村優子さんに、ランチのお誘いの連絡をしてくださっていた。

「優子さんにも会えるなんて〜」「おいしいお店を予約してくださっているようです」

きゃ〜。さっきまで想像もしていなかったことが、次々と。到着したのは、純和風の懐石料理店。和室の個室で、しっとりと優子さんが待っていた。

「おお〜優子さん!」「ももさん!まさか今日、こうして会えるなんて〜」

そうでしょうとも。サプライズなのか、無計画なのか(笑)。まずは、ビールで乾杯(お二人はノンアルコール)。さっそく4年ぶりの懐石料理に舌鼓。

「虫かごに入ってる〜」「なんの葉っぱだろう」

食べる前に目で愛でる、目で味わう日本の食文化。一つ一つの素材の味を大切に、丁寧に作られた懐石料理は、器や庭の眺めと相まって

「ニッポンへようこそ」

と、がっつり私を抱きしめてくれた。どれもおいしい〜。うれしー。お上品な雰囲気の中、がんがん情熱的に盛り上がる私たち(笑)。個室だから安心〜。

優子さんはフラメンコダンサーとして、中部圏を中心に活動している。愛するフラメンコを、多くの人に楽しんでほしい。という真摯な思いで。同時に、頼りになるフラメンコ教室の先生でもある。

「食後は、踊ってシメだよね〜」「さすがにここでは」

食べると、踊りたくなるのはなぜ?(笑)。マラガでは手拍子や歌声に合わせ、お店で、通りで、友人宅で、みんなふつうに踊り出す。ステージに立つためでなく

「食後にちゃちゃっと楽しくて踊る」

そういうのでよくない?自然と体が動いちゃう〜的な。私たちと一緒に踊ってみたい!という方、ぜひ基本ステップをマスターしましょう。数回のレッスンで新世界が〜。

「フラメンコ&アートのコラボやりたいな」「オーレ!」

2023年から、いよいよ「コラボ活動」を開始。異なるジャンルの方々と、遊びながら異を結ぶ「遊異結(ゆいむすび)」アーティストとして、いろいろ挑戦してみたい。

酒井さんは、時々1人でふらりと山へ行く。それが、雪の中の極寒テントだとか、危ない山道からの絶景だとか、トンデモ写真ばかりなので

「何が酒井さんを、そういう場所に駆り立てるのだろう」

とずっと思っていた。帰りの車の中で、やっとそれを尋ねる機会に恵まれ。酒井さんは、ぽつぽつと言葉を紡ぎ始める。

「建築家をやっていると、基本的に人口の建物、人口の線の中にいるわけですよね」「人の手が全くかかっていないものの中にいたい、身を置きたい」

「現代の生活は安全で、危険や死から遠いところにある」「死と隣り合わせの瞬間に、身を置きたいというか」「それが人間の本来の状態ではないか」

「バランスを取る」「死を身近に感じることで、気持ちが引きしまる」

私たちは大笑いもするし、まじめな話もする。正直に、真摯に。命とは、を考える。

「ぜひ竹林で、ももアートやってください」「コラボで何かやろう〜。みんな参加できるのがいいな」

ももきみどり。2023年はアート活動を再開します。どうぞみなさん、一緒にアートで遊びましょう。良質の刺激で免疫力アップ。ビール片手に笑って歌って、一緒に踊りましょう!

最後になりましたが、酒井さん、優子さん、お忙しい中、楽しいひと時をありがとうございました。お二人の行動力のおかげで、実現したサプライズランチ。私の無計画さが見事にカバーされた一件。

「無計画は、無限の可能性を秘めている」

(←自作)。にしても、懐石料理店の駐車場でセビジャーナスを踊る私たち、めちゃ幸せそうや〜(笑)。こうして一緒に踊りたい!ってみなさま、ぜひご連絡ください。次回の食事会に備えましょう。

★作品紹介「ぱしおんしぶき」。パシオン(情熱)のしぶきが、舞い上がり、はじけ飛ぶ。コースターアート。

 

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「日本上陸記& ぱしおんしぶき」への4件のフィードバック

  1. ももさんこんにちは!初めてメールします。
    スペイン旅行でマラガに滞在が決まってからももさんのブログを発見、楽しく拝見させていただいておりました。
    マラガに行ったらももさんに会えるかも…とワクワクしていた矢先、ももさん帰国されていたのですね💦という訳で現在マラガに滞在中です(笑)。3年ぶりのアンダルシア訪問、内初めてのマラガは4日間滞在予定です。ももさんのブログの情報を参考にさせていただき楽しんできたいと思います!

  2. ともさん、マラガへようこそ〜!
    テラス席で海を見ながら焼きイワシを食べ
    マラガの青い空、ヤシの木、強烈な日差しを
    堪能してください。もちろんカーニャ飲みながら。

    ちょうど行き違いで、私は日本を満喫中です。
    そろそろ来週から梅雨入り?
    毎朝、起きると太陽が待っているスペイン。
    存分に楽しんでくださいね。
    また「こんなところがよかった」レポート
    楽しみに待っています。
    ともさん、すてきな滞在を!

  3. ももさんコメントのご返信ありがとうございました!

    こちらはマラガでの滞在を無事終え、現在はコルドバにおります(マラガはカラッとしていて快適だったのに、コルドバは連日40℃超えで蒸し暑いです(苦笑))
    マラガではシーフード料理がとっても美味しかったです。うま味が濃くて味つけも日本人にあう味で…シーフードの事はももさんも度々書かれていましたが、本当に百聞は一見にしかずでした!
    朝は海に散歩に行ったり、近くにあった市場(ウエリン市場と書いてありました)をのぞいたりと、ゆったりした時間を過ごすことができ良かったです。
    帰国までの5日間、これからグラナダ、セビーリャとかけ足でまわる予定ですが、旅が終わる頃には日本に帰りたくなくなりそうです(笑)

    自分のことばかりですみません💦
    ももさんも梅雨の折、体調にはくれぐれもお気をつけて日本の帰省をお楽しみくださいね。

  4. おお〜ともさん!
    アンダルシアを満喫中ですね。よかった〜。
    マラガにまで足を運んでいただき
    本当にうれしくなりました。
    短い時間とはいえ、食べたり見たり歩いたりして
    マラガと友達になってくださってありがとう〜。

    すばらしいスペイン滞在になりますように。
    そして無事日本へ帰国してくださいね。
    ともさん、ブエン・ビアッヘ!

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