【一日一作プロジェクト】「ころりんど」を作った。栄のホテルに宿泊。朝一番で長久手のIKEAへ。開店の10時前に着いてしまうが
「みなさんぞろぞろと店内へ入って行く」
なぜ?その後に着いて、小首をかしげながら入店。なんとみなさん、レストランへ直行。そうなのか〜。知らなかった。
「10時前に行くと、会員はドリンクバーが無料」
おお〜。まさかこんな優雅な朝食にありつけるとは。スペインのIKEAカードだけど、ちゃんと使えた(笑)。朝食プレート、熱々の紅茶、さらにドリンク飲み放題(まだグラスに注いでいない)
「これで300円」
お得感すごいな。しっかり腹ごしらえした後は、カートでお買い物。豊橋の実家を自力リフォーム中なので(日本帰国のたびに少しずつ)、まずは受付で
「豊橋まで荷物を送るといくらなのか」
確認。ダンボールに詰めるだけ詰めて700円。箱のサイズを確認し、巻尺を片手に買い物スタート。行くぜ〜。
「すきすきじゃ〜」
さすが開店時はちがう。キッチン道具、寝具、棚などじっくり見ていると、あっという間に11時。一気に人が増えてきた。通路は早くもカートでいっぱい。
「あっ、買うのを忘れた」
1番最初のキッチンコーナーまで戻りたい。が、この大混雑の中、そんなことができるのか。お店のお姉さんに聞いてみよう。
「あの、逆走してもいいんでしょうか?」「はい、どうぞ」
出口に向かう群れの中、入口へと逆走。正面から突っ込んでくるカートに、案の定、人々の目は冷たい。できるだけ横道を選んでそそっと移動。
「ダンボール箱より大きいもの、壊れもの」
は、自力で豊橋まで運ばねばならない。あぁあ、買いたいものはいくつもあったが、泣く泣くあきらめる。大きなものはうちの近くにある
「ニトリで買おう」
運んでもらえるしね。会計をすませ、いざ梱包作業。これだってガムテープやハサミなどを使い、ひざまずいてダンボール箱と格闘。うっすら汗が滲んでくる。無事、発送手配完了。
「次は、愛知県美術館のミロ展だ」
地下鉄で栄へ。愛知県美に着くが、喉がカラカラ。一杯飲みたいなぁ。キョロキョロと辺りを見回すと、ミロ展と同じ階にお上品なレストランが。
「あの〜、飲むだけでもいいですか?」「どうぞ」
運ばれてきたメニューは「お茶&ケーキ」。私はビールが飲みたかったのだけど、お客さんの誰も、昼間からビールを飲んでいない。もしかして、昼間はダメなのか?お姉さんにそっと尋ねてみる。
「ビールだけ飲むのはOKですか?」「えっ?あっ、はい」
明らかに、そんな客はいない風リアクション(汗)。スペインの王道が、日本では超少数派らしい。
「サル〜!(乾杯)」
あぁあ〜。おいしさに、思わず声が出てしまう。1人ビールで息抜きした後は、いよいよミロ展へ。私の大好きなミロ(←ピカソと並んで)に、名古屋で会えるなんて。
「なんて気持ちいいんだろう」
ミロの作品は、とにかく空間バランスがすばらしい。ラインが美しく洗練されていて、独特のモチーフやパターンが、楽しく私たちを出迎えてくれる。
「スペインにいるみたい」
たくましく、陽気で、我が道を行く。遊び心に満ちたスペインの空気。きっと私自身、スペインに暮らしたからこそ生まれた線やモチーフ、色やテーマ、世界観や個性があるんだろう。
「すごい、すごい。写真が撮りたいよ〜」
3点しか許されないので、必死で目に焼き付ける。1時間ほど感動にもまれながら、よろよろと会場を出る。ミロの作品集を買い「今すぐペイント」したい衝動にかられながら
「画材屋へ」
1番危ないコースやん(笑)。ささっと地下街でジュースとパンを流し込み、画材屋さんを駆けずり回る。お目当ては、アクリル絵の具とキャンバス。今回はじっくり
「発注の仕方、宅配サービスの有無、オンラインショップのシステム、会員サービス」
などを、詳しく教えてもらう。へとへとになって、名鉄で豊橋へ。駅ビルに寄るとなんと!「ニトリ」がテナントとして入っていた。きゃ〜。一気に疲れが吹っ飛び
「ニトリ三昧」
家具以外の、細々とした生活用品が買えて便利。両肩に、IKEAの青バッグをさげ、ふらふらと実家へ無事帰還。ここまで、17000歩。
「お腹すいた〜〜〜」「ええっ、名古屋でおいしいランチして来なかったの?」
そんな暇もないほど、駆けずり回っていたのだ。短い日本滞在。美術館も画材屋も、IKEAもニトリも、全て一度きり。
「明日はゆっくり休んで」「いや、明日はお父さん、ガーデンショップへ行こう!工務店のYさんとの打合せも」
刺激的な父の生活は続く。
★作品紹介「ころりんど」。転がすたびに新しい面が現れる、変化を秘めたサイコロアート。「ころりん」+「リンド(美しい、かわいい)」の造語。遊べるアート。デスクに1ついかが?(笑)