日本上陸記& 遊魂

【一日一作プロジェクト】「遊魂(あそびだま)」を作った。朝からカーマへ。大きな1枚板を買い、寸法通りにカットしてもらう。ついでに花の種や肥料、防災用品もゲット。本日のメインイベントは

「棚作り」「防災リュック作り」「Yさんとの打合せ」

ご褒美に、ショートケーキも購入。さて。「棚作り」はさくさくっと3時間ほどで終了。爆発していたイス(写真)も、応急処置をほどこす。

次に「防災リュック作り」。父に見せてもらった「非常袋」とその内容が、あまりに悲しいものだったので

「作らせてもらっていい?」

とにかく「軽さ」で選んだリュックに、父と2人、チェックしながら防災用品をつめこんでいく。

「こんな傘、重すぎる。だめ。こっちにして」「何なの、この懐中電灯。こっちに変えて」

8割のものを変更&追加。寝袋やその下に敷くシートも、くるくる丸めてリュックにセット。逃げやすいように玄関に。

「今度帰国した時に、リュックを吊るす棚を玄関に作るから」

今回はそこまで手が回らない〜。とりあえず、イスでスタンバイ。来たばかりで、もう次の帰国時にやることが〜(笑)。

「ケーキでお茶にしよう」「チーズケーキとイチゴの生クリーム、半分こね」

2人で分け合うとおいしいなぁ。腹ごなしに、父が週1で通っている体操教室で人気の「カエルの歌ステップ」を教えてもらう。

「右足のあと、左、右を前に出して」「えっ?はっ?」「ちがうちがう、そこで止まって」

フローリングの上で、しばし大騒ぎ。そういえば、このフローリング。家の修理をお願いしている工務店のYさんが作ってくれたのだ。

「そろそろYさんが来る時間だよ」「楽しみ〜」

これまでも外塀のペイント、ウッドデッキやフローリングの施工、台風で壊れた瓦屋根の修理など、何度もお世話になっている。「無口な人」とは聞いていたけれど

「まさかここまで」

くらい、穏やかで静かな人(笑)。表情もほぼ変わらず。まるで、正反対の「例」みたいに、私たちは向かい合っていた。

「まず、裏のドアを変えたい」「和室の天井の灯りを、紐タイプからスイッチタイプに」「防犯用の格子をつけたい」

もちろんまずは「お見積もり」なのだけど、私のやる気は伝わっているはず。Yさんも次第に表情が和らぎ

「ドアはどんなタイプ?」「こんなやぐい(だめな)鍵じゃなくて、防犯になるヤツ。網戸もあって、格子もついてるの。ない?」「あります。格子のデザインは?」「これ!」

一緒に家の中を歩き回り、あれやこやれと質疑応答、カタログを眺めながら意見交換。なんとかスペインへ戻る前に、お見積もり&発注まですませたい。

「わかりました。できるだけ早くお届けします」「よろしくお願いしまーーーす」

去っていくYさんの後ろ姿を見送りながら、父がぽつり。

「笑っているYさんを初めて見た」

朗報。マスクで口元は見えないけれど、メガネの奥の目が、時折「ふふふ」と緩んでいた。気がつけばもう夕方。大整理で出てきた、ぷかぷかアヒルを手に

「お父さん、今日はこのアヒルとお風呂に入ったら?」「認知症かと思われるよ〜」

そこかい(笑)。アヒルとお風呂に入るなんて、何十年ぶりだろう〜。風呂場で遊ぶって、めちゃ楽しい〜。どうも最近、夜の9時過ぎには寝てしまう。

「目覚めると朝の4時半〜5時半」

カーテンがないから(笑)寝室に朝日がさんさん。これもなんとかしなくては〜。「お直しリスト」がまだ30項目くらいある。いったいどこまでできるのか〜。(明日に続く)

★作品紹介「遊魂(あそびだま)」。「遊」という文字をイメージしてカット。

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