スペイン到着&AMOR

【一日一作プロジェクト】「カリグラフィのダンス〜AMOR」を作った。朝の5時。腰の激痛で目が覚める。腰の状態は、昨日よりさらに悪化。

「仰向けから、まったく体が動かせない」

昨日の「横向き起き」を試みる。が、これが思いがけず激痛。どうも仰向けから横向きになる瞬間

「上半身と下半身がよじれる(重心がずれる)」

らしく、横向きスタイルもダメ。じゃあ、どうすれば起き上がれるのか。しばし、仰向けのまま考える。飛行機に乗るには、なんとしても起き上がらないければ〜(汗)。

「そうだ。まず今の体勢で『痛くない動き』を探そう」

誰かそばにいてくれれば「ちょっと背中を押して起こして」もらうことができる。が、1人とは、全て自力&サバイバル。立て、立つんだ〜!恐る恐るいろいろな動きを試していると

「膝を立てて、体を上に押し上げることはできる」

のを発見。朗報。この動きだけで、起き上がるしかない。脚の力で、体全体をベッドのヘッドボードに向かって押し付け、少しずつ上半身を起き上がらせる。それと同時にすばやく枕を頭の下に突っ込み、体を持ち上げるという荒技。

「お、お、起き上がれた〜〜〜!」

歓喜(笑)。ここまで20分。達成感ハンパないな〜。なぜか歩くことはできるので、ささっと身支度を整え、送迎バスで空港へ。7時過ぎにはエールフランスのカウンターへ。

「荷物のお預けはこちらでお願いします」

チェックインカウンターから、不思議な機械の前に連れて行かれた。なんじゃこりゃ〜。荷物を預けるのさえ、今や自力&画面操作(写真)。どんどん人間と話せなくなっていく。恐るべし。

「朝早すぎて、コンビニも飲食店も開いていない」

仕方なく、持っていたパンとナッツで朝食。温かい紅茶が飲みたいよ〜(マラガ空港は、朝の4時でも飲食店は開いていた)。とにかく寂しい成田空港。にもかかわらず、いざ飛行機に乗り込むと

「満員御礼」

空席なし(汗)。3人席を独り占めできる時代は、終わったのだ〜。まあ、どうせ腰痛で体を横にできないので「通路席」で大満足。実は今回、腰痛対策として

「30分に1度、立って歩く」

と決めていた。「あの人、またトイレ?」「えっ、さっきも行ったよね」「なに?また?」「なんで飛行機の中を歩き回ってるの?」「変な人」・・・

「無事にスペインへたどり着く」

ためなら、変人でけっこう。変態でもかまわない。実際、隣の席の若いお兄さん2人は、私があまりに頻繁に立ち上がり、飛行機内を徘徊するので、かなり心をざわつかせていた(笑)。怪しいおばさん?

「当機はただ今、気圧の悪い所を・・・」

シートベルト着用アナウンスと共に、ガタガタと飛行機が揺れる。ふだんなら何ともない揺れも、腰痛持ちには、あらゆる振動が腰に響く。その衝撃が最小限になるよう

「両手で前の背もたれを必死でつかむ」

なんせ「重心がずれる=激痛」なので、まっすぐ姿勢をキープするのに全力。クッション5つ(←100均、無印、エールフランス)に守られて、空の旅は続く〜。

そうそう、最初「15時間半」と伝えられていたパリまでの所要時間。フタを開けてみれば、12時間半。なんと知らぬ間に

「アンカレッジ経由」

になっていた。これまでは、日本からロシアを通ってパリへ。ひたすら西へ。ところが今回は、北上してアラスカへ。さらにグリーンランドへ。ルートマップを眺めるのが楽しい。

「赤ワインで乾杯」

せめて食欲はあってよかった〜。成田空港でゲットした「お稲荷さん」もおいしいよー。腰をかばった姿勢なので、どうせ眠れないし

「映画三昧&機内徘徊」

そうそう、エールフランスの機内はマスクなしでOK(ACさんもしかり)。のびのびリラックスできて、本当によかった〜。

さて。パリに無事到着。乗り換えは3時間あるので余裕。お寿司のパックを買って夕食に(写真)。この辺りから眠気に襲われ、マラガ行きの飛行機に乗ったとたん、爆睡。

マラガ空港に到着すると、書類の検査は1つもなし。陰性証明書もQRコードも。なんなん(笑)。20分後にはスーツケースと共に、空港の外に立っていた。早っ。タクシーで無事帰還。

「ただいま〜」

勢いよく玄関のドアを開けると、オウムが「ひゅいーーーーーっ」と絶叫。夜の1時近くなので、ご近所様を起こしてはいけないと、急いで鳥かごの扉をオープン。オウムの頭をなでなで。

「よくがんばったねー」「ぷぷぷっ」

長旅の後でも、すぐには休ませてもらえない。これからまだ「オウムタイム」が。腰をさすりながら、水と食事の用意。さらに、いつものホウキをたずさえてベッドへ。

「ひゅ〜い(待ってたよ〜)」

と、その顔を言っている(写真)。なんとなく羽がパサパサ?本当はすぐにでも寝たかったけれど、頭をなでなでし、おしゃべりをし。夜中の2時半にやっと終了。長い長い旅が終わった。

ここまで「日本上陸記」を応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。無事マラガに到着致しました。

明日からは再び「マラガ&アート」ブログに戻ります。腰痛は少しずつ回復中。ご心配をおかけしております。どうぞ今後とも、ドタバタのももきみどりをよろしくお願い致します。(「日本上陸記」完)

★作品紹介「カリグラフィのダンス」シリーズ。よーく見ると「AMOR(愛)」の文字が踊る。文字が自由に飛び跳ね、自らの軌跡を刻む。

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「スペイン到着&AMOR」への15件のフィードバック

  1. モモさん、腰痛抱えながらの長旅お疲れ様でした。
    私は23日の深夜にマラガへ到着し抜けるような青空を楽しんでいます。バスケイベントもスタートし大勢の知り合いとも会って楽しんでいます。先日チエさんにお会いすることが出来ました。
    ご帰宅早々で申し訳ありませんがPCR検査についての情報を頂けると大変にありがたいです。
    よろしくお願い致します。

  2. 山上さん、マラガを満喫されて
    いらっしゃるようで何よりです!
    沢山の方との出会いもあり
    すばらしい滞在になりそうですね。

    私が利用したクリニックは
    マラガセントロにある「SYNLAB」です。
    ネット検索すると出てきます。

    今はマラガの多くのクリニックで
    日本向けのフォーマットで
    証明書を作ってくれるようです。
    滞在場所に近いクリニックで
    一度お尋ねしてみたらどうでしょう。

    すてきなスペイン滞在を!
    マラガを楽しんでくださいね。

  3. モモさん、腰痛で大変な中お教え頂きありがとうございます。
    早速調べてみます。
    お大事になさって下さい。

  4. モモさん、
    教えて頂いたおかげで宿泊ホテルに至近のSYNLABで仲間全員のPCR検査を受ける予約が出来ました。
    あとは全員の結果が陰性であることを祈るばかりです。
    ありがとうございました。

  5. おお〜よかったですね!
    みなさん予約できて安心しました。

    スペインなので念のため
    その場で陰性証明書に記入された
    データの確認をしてください。

    山上さん、そして仲間のみなさま、
    残りわずかなマラガの滞在を
    満喫してくださいね!

  6. モモさん、
    私達は7/4(月)午後の便でパリ経由帰国予定です。この間に一瞬でも構わないのでセントロ近くへ出られる機会は無いでしょうか?
    日本の方にお渡しするのは如何なものかとも考えたのですが、心ばかりのお礼の品をお渡ししたいと考えています。(決して高価なものではありませんので、、、)
    私達の滞在ホテルはMS MAESTRANZAです。
    ご連絡を頂けるとありがたいです。

  7. 山上さん、ありがとうございます。
    いよいよ帰国が近づいて来ましたね。
    みなさま、体調を整えてのぞんでください。

    今週はダンス教室の催しがあり
    残念ですが時間が取れそうにありません。
    お気持ちだけいただきますね。

    すばらしいスペイン滞在になりますように。
    みなさまお気をつけて。
    ブエン・ビアッヘ!

  8. モモさん、
    お忙しいところ申し訳ありませんがコロナからの回復証明を出してくれる医療機関をご存じありませんか。
    帰国便に向けたPCR検査で複数の仲間(含む私も)が陽性判定となってしまいました。ほとんどが無症状なのですがPCR検査での陰性判定が出るまでにはおそらく10日から14日くらいかかりそうです。
    医師の回復証明を添付して大使館領事部へ申請することで帰国証明を得られる可能性があるそうです。
    少しでも早い帰国を実現する可能性にチャレンジしてみたいと考えています。
    ご存知でしたら教えて下さい。よろしくお願いいたします。

  9. 山上さん、体調の方はいかがですか。
    みなさん、大丈夫なのでしょうか。
    まさかの事に、心身ともにお疲れのことでしょう。

    日本入国は基本的に「陰性証明書」を使うので
    「回復証明書」を発行してくれる医療施設は
    少ないと思われます。私も聞いたことがなく
    お力になれずすみません。

    日本大使館に問い合わせるのが
    1番いいかと思います。
    マラガは国際都市なので
    可能性はかなり高いです。

    現在、スペインの陽性率はとても高く
    言ってみれば友達の誰かが陽性です。
    慣れない土地で心配だとは思いますが
    インフルエンザと同様
    みんな自宅療養で完治しています。

    果物、水分を十分に取り、休養を。
    明日月曜日、朝イチで日本大使館に電話。
    まずは、そこからですかね。
    楽しい滞在の最後にこんなことになり
    本当に残念です。

    山上さん、みなさま、
    どうぞお大事にしてください。

  10. モモさん、
    ありがとうございます。在スペイン大使館領事部へ問い合わせのメールを送っていますが、いずれにしろ週明けまで待つしかないと考えています。
    医師による回復証明に基づいて領事メールで帰国証明を貰うことが可能性としてある、ということはチエさんからのアドヴァイスで動いているところです。
    幸い本日5名の陰性判定をGetしたので滞在を延長するのは5名(含む山上)だけとなったので気分的にはかなり軽くなっています。
    ありがとうございます。

  11. 山上さん、お疲れ様です。
    その後みなさまの体調はいかがでしょう。
    1日も早く必要書類が手に入り
    日本帰国のめどがつきますように。

    先が見えないと、本当に心配になります。
    それも慣れない土地で、スペイン語で。
    せめて、美味しいものを食べて
    ゆっくり眠れるといいのですが。

    1日1日、日本に近づいています。
    山上さん、みなさま、Mucho ánimo!

  12. モモさん、
    ありがとうございます。体調は全員良好です。(ちょっと平熱より高かった方も略略平熱に戻りました)
    今週末までに陰性判断を得られれば来週初め(11日)の便で帰国予定です。(私は12日の便)
    陰性になったらみんなで美味しいものを食べに行こうと言っています。
    ホテルの近くで美味しいスペイン料理のお店があれば教えて下さい。
    (コロナのせいもあるかもしれないですが、ホテルの食事が???なので)
    よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

  13. 山上さん、その後いかがですか。
    陰性証明は無事取れたのでしょうか。
    予定の便には乗れたのかしら。
    無事日本に帰国されていることを
    お祈りしています。

    まずはゆっくり休んで
    日本を、ご自宅を、日本食を
    満喫してくださいね。

  14. モモさん、
    ご心配をおかけしました。7/11に陰性判定を得て7/12のフライトで7/13帰国しました。
    残りの4名も3名は7/13のフライトで7/14に帰国しました。(あと一名が残っています)
    既に陽性判定から二週間が経過しているので間もなく帰国できると思います。
    ありがとうございました。

  15. 山上さん、みなさま、お疲れ様でした。
    日本に無事帰国できてよかったです!!!
    これで安心しました。
    (せっかくの楽しいマラガ滞在の最後に
    こんなことになってしまい本当に残念です)

    1日も早く安全に国際移動できる日が
    来ますように。強く強く願っています。

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