【一日一作プロジェクト】「まるもり」を作った。我らがエル・パロ地区で行われる「ビルヘン・デル・カルメン」のお祭り。
「カルメン像を担いでパレード」
なのだけど、特筆すべきはこのカルメン像。エル・パロ地区をパレードしたら、なんと
「海へ向かう」
浜辺を通って。だから、担ぐ人の多くは裸足。どうして砂浜の上をパレード? 実はこのビルヘン・デル・カルメン、海の守護聖人なのだ。
「グアパ、グアパ、グアパ!」
祈りにも似たかけ声がいっせいに上がる。その聖女の姿を一目見ようと、ビーチは人でいっぱい。その先に、小舟が何艘も待ち構えている。
「カルメン像を迎えに」
集まった船。そう、この海の守護聖人は、誰よりも船人たちに慕われ、信仰され、愛されている。カルメン像を乗せた船を中心に、小舟が伴走。
花びらが海に投げられ、人々の祈りの声が響く。宗教に興味のない私でも、思わず胸が熱くなる〜(パレードの動画はFacebookでご覧いただけます)。
「ビスナガの花。いい香り〜」「買っちゃおう!」
きゃ〜、贅沢気分。なんとカルメンがプレゼントしてくれた。プリンセスになった私たち(笑)。花売りのおじさんも、白シャツ・赤帯・黒パンツでばっちり決まってる。
ビスナガは、ジャスミンの花でできている。目の覚めるような優雅な香り。歩くたびにジャスミンの香りが、ふわりと立ち昇る。実は出かける30分前、カルメンにメッセージ。
「今日は髪に花をつけて行こう。持って行くから、何色がいい?」
すぐに「今日のコーディネート」写真が送られてきた。「赤かな?」「赤だね!持ってくよー」。さっそくカルメンの髪にセット。
お祭りだから、少々派手な格好でも大丈夫。夏のバーゲンで買った800円のシャツと1000円のスカート。髪に花をつければ、ぐっとテンションが上がる。
「うわっ、もうこんな時間」「夕食の予約時間、過ぎてるよ」「走れ〜」
ロングスカートの裾をつまみ上げながら、ものすごい勢いで走るプリンセス(笑)。汗だくや〜。
「着いたらまず、ティント・デ・ベラノ(赤ワインのソーダ割り)が飲みたい!」「私も」
この明るさで、夜の9時半。夜はまだ始まったばかり。帰りは午前様コースだろうなぁ。
「まるもり」
海の守護獣。「マル(海)」+「守り(もり)」。マグネットアート。
マラガの海より、祈りと歓びのパワーを送ります。みなさま、どうぞすてきな一日を。(明日に続く)