【一日一作プロジェクト】「聖獣ガトモンテス」を作った。2週間待ちで、やっと歯医者へ。
「銀の詰め物が取れたみたいなんですけど」
診察台の上で「飲み込んだのか吐き出したのか不明」だと伝えると、奥歯を覗き込んでいた先生が
「いや、銀の詰め物は最初からないよ」「はっ?」「詰め物は白色なんだけど、割れてるね。ほら」
目の前に差し出される乳白色の塊。「まずきれいに掃除して、詰め直しだね」軽く答える先生に「大事ではないのか」「痛くないのか」おろおろと尋ねる。
「こんなの楽勝。20分だよ〜」
口の中で、ガーガーギーギーと動き回る器具。その不快さをかき消すように、先生はラジオから聴こえてくる音楽に合わせ
「ふんふん〜」
と鼻歌を歌っている。サビのところで「ふっふっふー」ってシンクロ(笑)。口の中に突っ込まれる器械がめまぐるしく変わり、そのたび
「どしっ」「ばさっ」「ガチャッ」
と、私の胸(鎖骨下辺り)に器具が置かれる。ずしっと。物置台。なんか「共同作業感」ハンパない。
「私たちは一緒に歯を治しているんだ〜」
作業スタッフ(笑)。その間も「ふふふ〜ん」と、楽しげな先生の鼻歌は続く。このおおらかさ、おおざっぱさ、個性の開花、幸福感が、マラガなのだ。
「さぁ、できたよ。噛み合わせはどう?」「うーん。大丈夫みたい。いいと思います」「僕もすごくいいと思うよー!」
先生、うれしそう(笑)。「今日のランチから、もう両方で噛めるからね〜」。満面の笑顔で送り出してくれる先生、ムーチャス・グラシアス。
帰り道、海外通りをのんびり歩いていると、突然目の前に不思議な生き物が現れた。ってか、「猫」なんだろうけど、なんかシルエットが違う。
「耳の先がピンと立って」「尻尾がだぼっと大きく」「床を引きずっている」
えっ、なんなん?この生き物。ふつうに町中を歩いてていいの?あわてて辺りを見回すが、誰もいない。
「ヤマネコっぽくない?」
普通の猫より体が長く、一回り大きい。どっしり感。こういう種類なのかしら。思わず写真撮影。家に着いたら、父から写真が送られてきた。お供えコーナー。母とベラのお供え台にはなんと
「庭で獲れたメロンとレモンが」
いいなぁ。大地に暮らすって。味はおいといて、自然のサイクルと共に生きる、ってそれだけですばらしい。
「聖獣ガトモンテス」
不思議な猫にインスピレーションをもらって。折ってカットして。立体アート。見る角度によって、まるで違った姿に見えるのがおもしろい。「ガト・モンテス」は「山猫」の意。
そういえば、日本は連休?みなさま、どうぞすてきな日曜日を。