【一日一作プロジェクト】「月満潮」「月引潮」を作った。オウム問題の続き。スペイン政府が発行するオウムの証明書をゲットするべく「申請」を始めたい。が、問題は、申請するのに必要な
「購買証明書」「出生証明書」「両親の証明書」「閉じたO型の足リング」
などの書類が、ひとつもない(涙)。せめて1つでもあれば突破口が。ただでさえ、申請しても通るのが難しいこの許可証。ハードル高すぎや〜。いったいどうしたら
「申請させてもらえる」
のか。スタート地点にたどり着くことができるのか。スペインのある機関の女性いわく、個人的に訴えて
「特例を勝ち取れ」
必須書類に変わるものがあるはずだ〜。と力強く背中を押してくれる。本気で私とオウムのことを考えてアドバイスしてくれるので、やるっきゃないやろ〜。そんな中、ベラの親友でバルセロナに住んでいた
「ルイスの息子さんが動物園に勤めていた」
ことを思い出す。それも鳥の担当。動物園に遊びに行ったことも。うちのオウムのことをいつも気にかけてくれていたCさん。最後に会ったのはルイスが亡くなる直前。最期のお別れのため、息子さん全員とベッドを囲んだ時。
「Cさん、助けて!オウムと私、大ピンチ〜」
メッセージを送ると、すぐに電話がかかってきた。事情を説明すると、友人知人にいい解決策はないか聞いてくれると言う。その返事を待つ間、スペインの許可証を申請するための資料作り。ポイントはひとつ。
「私たちは家族であること」「19年一緒に暮らしていること」
その思いを切々と綴り、証拠となる写真や動画を添付することに。どんなに私たちが互いを必要としているか。家族の証明としての許可証がほしい。
「そうだ!YouTubeに10年くらい前にオウムの動画を載せたことが」
趣味でアップしただけなので、ほったらかしにおいた。が、まさかこんな時に役に立つとは!ブログの記事も見直す。オウムの写真入りの回をチェック。
「私とオウム」「ベラとオウム」
の回をリストアップ。これらの動画や写真は「家族証明」になるのでは。日付も入っているし。必死で「証拠資料」をかき集め
「これらの資料で申請させてください」
と懇願。もちろん返事はない。なくても「いい返事をお待ちしています」と、オウムと連名で再メール。2、3日ごとに。「あきらめない人に慣れていない」と、あの女性も言っていたではないか。
「もう送るのをやめろ」
と言われるまで続けるしか、私には方法がない。そうして、2週間ほどたった頃、ついに事務所からメールで返事が届いた。そこには
「○○と○○の書類が取得できれば、特別に申請を許可することにします」
と書かれていた。やったーーー!これでとにかく「申請すること」はできる。大きな一歩。スタート地点には立てたのだ(許可証がおりるかどうかはまた別の話)。返信メールを読み進めていくと
「YouTube、見ました」
と、最後にぽつりと書かれていた。本当に見てくれたんだ!あの時、オウム動画を作って、アップして、本当によかった。そして、消さないで(笑)←ほったらかし、おおざっぱも役に立つ。
そんなわけで、新たに書類を入手し申請を開始。これが通れば、正式にスペイン内で登録され、国内移動や可能性がぐっと広がる(日本入国は、日本政府が国境を開かない限り不可能だけれど)。
「どうかスペインの許可証がおりますように!」
これがあれば、国内ならどこでも行ける。飛行機にだって乗れる。ホテルにも泊まれる。この許可証だけは、どうしても手に入れたい。私にしかできないオウムへのプレゼント。
少なくとも、5%の可能性にかけて「いい加減にしろ」と言われるまで、しつこく懇願、資料を送りつけることはできる。やるぜ〜。
日中はメールや電話。夜になってから引越しの準備。朝7時から夜中の12時まで、17時間フル活動。明日はいよいよピアノの移動や〜。もうクリスマスが来る気がしない(笑)完全に他人事。
「月満潮(つきみちしお)」「月引潮(つきひきしお)」
月に導かれ、潮が満ち引く。命の誕生。紙バッグアート2点。みなさま、すてきな日曜日を。オウム問題はあさってに続く。