【一日一作プロジェクト】「PAMORAZ(ぱもらす)」を作った。引越しの準備は進む。とりあえずハビ吉のマンションへ行くとはいえ
「自分の部屋はひとつ」
なので、持っていけるものは限られている。ストーブや扇風機は公共スペースに置けるとして、私物は「3割にする」と決め、断捨離中。そんな中、隣町に住む千恵さんにメッセージ。
「陶器いらない?チュニジア製、トルコ製、モロッコ製、いろいろあるよ」「そっちに行くわ!」
「バイオリン、預かってもらえる?3器もあるんだけど」「大丈夫だよ〜」
そんなこんなで、久しぶりに再会。ちゃんとプチプチや新聞紙を持って来てくれるところがさすが千恵さん(笑)。手は動かしながらも、おしゃべりが弾む〜。
「髪の毛、切ったんだよー」「若返ったね。少年のよう」「イギリスどうだった?」「それが大変でさ〜」
「この作品たち、どうやって移動させるの?」「うーん、まだ考えてない」「えっ、考えないとまずいよ!こんな量、とても運べないよ」
アトリエの床には、作品がどばーーーーっと並ぶ。たぶん50作くらい。テーブルには30作くらいか。
「これ以外にも作品あるの?」「うん。まだ全然整理してないけど、見る?」
別室のドアを開けた瞬間、千恵さんは言葉を失って立ち尽くしていた。そこには、キャンバス画、反立体アート、もも衣アート、うちわアート、陶器などが「全く整理されずに」積み上げられている。
「こ、こ、これはトラックがいるよ」
もちろん床にも、作品がどばーっ。足の踏み場がないとはこのこと。たとえドアを開けても、中に入ることはできない。
「そろそろ整理して梱包しないと、本当に間に合わないよ」「だよねぇ」「見ている私の方が心配になる」「ご心配をおかけしております」「ひと事じゃないよ〜〜〜」
千恵さんに呆れられ、心配され、叱咤されながら、エネルギーチャージ(笑)。日本語のおしゃべりはやっぱいいな。
「今度は落ち着いてランチしたいね」「ビールで乾杯しよう」
無事に陶器とバイオリンの梱包が完了。料理上手の千恵さんに使ってもらえるなら、器も幸せじゃろう。にしても、この先どうなるかわからない移動の民(←私)に
「重く、壊れやすいものはNG」
なのだ。と、つくづく思う。身軽でいなくては〜。それで、はたと思い出す。砂漠をラクダで渡るキャラバンの男たち。彼らは「ラクダに乗せて持っていけるもの」が全て。
「絨毯がベッド、お盆がテーブル」
広げて、使って、またラクダの背に乗せて。私はまだまだ、物に振り回されてるな〜。ってか、荷物の8割は作品。生活必需品は2割なので、けして多くはないんだよなぁ。作品保管室さえあればいいのだ。
「PAMORAZ(ぱもらす)」
「AMOR(愛)」「PAZ(平和)」の文字が、歩み寄いながらひとつになる。私たちの人生も「歩み寄い」の連続。だから生まれるものがある。心と心の間に育つものが。AMOR+PAZのアナグラム。
今日も笑顔で。みなさま、すてきな1日を。