【一日一作プロジェクト】「ひめだま」を作った。うちの庭の隅に「シエテ・ピエドラス(7つの石)」と呼ばれる場所がある(←勝手に命名)。
「7つの石が、ぐるりと円を描いて集まる」
この一角。なんだか「聖なる儀式」の場所みたいだけど、単に花壇。前はその中央に木が生えていた。今は切り株のみ。大きな石がごろごろしているので
「テーブルを置くことも、作業スペースにすることもできず」
平らなスペースにできないか、ずっと考えていた。もちろん業者さんに頼んで「石を処分」が理想的。なのだけど、かなりの費用がかかる。やはりここは
「自力で穴を掘って、石を埋める」
一択だろう。時間はかかろうとも、穴なら誰でも掘れる。そんなわけで、今日は朝からシャベルとクワを手に、ひたすら大地を掘り起こす。
「ざっ」「ざざっ」「がばっ」
わずか5分で、汗が噴き出てきた。20分もやると、首くじから背中にかけてぐっしょり。シャツを変えて再び挑むも
「髪の毛、頭の中までびっしょり」
風邪をひかぬよう、家に入って汗をぬぐい、ひと休みしてから再スタート。みかんを食べたり、お茶を飲んだり。そのくり返し。
「朝、ランチ後、おやつ後」
3回に分けて、穴掘り作業。そしてついに。大石2個を、穴に突き落とす瞬間が!両手でぐっと石をつかみ、前へ押し出す。
「ずどーん」
なんせ一発勝負。石を「落とす」ことはできても、その後「動かす」ことはできない。そのためにも、前もって大きめ&深めの穴を作っておくのがポイント。
「ちょ、ちょっと、何やってるの〜⁉︎」
縁側から、よろよろと父が現れる。「庭の様子が一変」しているのに仰天。そうだよね。自慢の日本庭園が、完全に掘り起こされているのだ。まるで、もぐらの運動会みたいに。
「遺跡の発掘跡みたいだよね〜」
自分で言う(笑)。古代文明。人類の叡智がうちの庭に。呆れながらも、すぐに「私の本気度」を察知した父は、スコップを手にやって来た。
「何があっても穴を掘る」「石を埋める」「平地を作る」
その絶対的な意志、思いは「岩をも通す」。って、その岩を埋めようとしてるんだけど(笑)。
「どこをやればいいの?手伝うよ」「ありがとう〜」
しゃがみ込み、スコップで黙々と砂をかき出す父。2つの石を落とすのに4時間近く。まだ石は5つ残っている。2人で2時間ほど楽しく作業。今週は天気もよさそうだし
「明日は切り株だね」「根が残っていそうだなぁ」
夕食用に焼き鳥、巻き寿司をゲット。おいしそう〜。枝豆、チーズ、煮豆をちびちびとつまみながら赤ワイン。日光を浴びて、外気を吸って、体を動かして、汗をかいて。最高や〜。
「ひめだま」
「日」文字が歩く。ひょろりと。世界をその目で見つめながら。日+目玉=ひめだま。今日から始まる曜日文字シリーズ。明日は「月」。
みなさま「日の光」を浴びて、すてきな日曜日を。