【一日一作プロジェクト】」「はぐくみず」を作った。3年ぶりに、近所に住む幼なじみMちゃんと再会。お茶する前に
「図書館へ行こうよ〜」
さっそく図書カードを作る。私の足は「アートコーナー」へ向かうかと思いきや
「畑・ガーデンコーナー」
へまっしぐら〜(笑)。いきなり5分で、8冊の本をゲット。手続きしようとカウンターへ近づいて行くと。なんと
「セルフでお願いします」「はっ?」
お姉さんに教えてもらい、パソコンの前へ。本をテーブルにどさっと置き、画面をタッチ。次々とボタンを押していくと、レシートのように「借りる本」の名前がずらりとプリントされて出てきた。
「ええっ、どうして私が借りる本がわかるんですか⁉︎」
驚いてお姉さんに尋ねると「このテーブルに置くと、自動的に感知されるんです」。な、な、なんと。5年近く図書館に行かぬまに、こんなシステムに。本を抱えて喫茶店へ。
「元気だった〜?」「どんな1年だった?」
お互いに近況報告ダイジェスト3年分。私は最後の3ヶ月間だけに話をしぼる。実はMちゃん、はるか10年以上前に、旦那様とマラガまで会いに来てくれた。その時、ベラとオウムのココを知り
「ももちゃん、マラガでひとりぼっちになっちゃったんだね。ベラもココも、あの家もなくなって」
ぽつりと呟かれ、なんだか自分がずいぶん遠くに来てしまった気がした。これまでいた場所から。遠く離れて。もう2度と戻ることはない、私が愛した日常。
歳を重ねるにつれ、私たちはいろいろなものを手離していく。よくも悪くも。時には突然。悲しみや痛みを伴って。だからこそ、今、この瞬間を大切に生きる。
「今、庭に穴を掘って石を埋めてるんだよ」「ええっ、なにそれ⁉︎」
「玄関の吹き抜けに2,5メートルの絵を吊るしててね」「ええーっ、見たい!」
そんなわけで、突然Mちゃんがお宅訪問(笑)。門をくぐるや、ぼこぼこに掘り起こされた庭に仰天。玄関に入るや、大画を見上げて呆然。
「ももちゃん、すごい家になりそうだね」「父は呆れてるよ」「どんな庭ができるのかな」「今度は庭のテーブルでお茶しようか?」「いいね!」
暖かい日なら、ガーデンティータイムも楽しそう〜。今。手にしているものを大切に。
「はぐくみず」
「水」文字が、どこまでも手を伸ばし、舞いながら命を育む。水のように、形を変えて生きていこう。唯一、生きのびられるのは「変化に対応する者」。強い者、賢い者ではなく。
変わり続ける毎日を楽しみながら、みなさますてきな水曜日を。