【一日一作プロジェクト】「つちがけ」を作った。うちの日本庭園風の庭には「小石」が敷き詰められている。
「小石→小石と土→土」
という三層でできており「畑スペース」を作るためには「小石」「小石と土」の層を取り除かねばならない。そこでまず
「表面から10〜15センチほど掘り」「外に掻き出す」
これが大変。小石まじりの土は、めちゃ重いのだ。ざっくざっくとクワで耕し、シャベルですくい出していく。「小石」「小石と土」はそれぞれ分けて土嚢袋に。縁側から作業を見ていた父が
「庭の形が変わっていく〜」
そうやろなー(笑)。眺める庭から、使う庭へ。変身。ってか、父にとっては「変貌」のはず。さらにたたみかけるように
「動線を変えたいんだよね」「ここを通って畑へ」「こっちは別の道を作る」「野菜スペースは手前に」「配置を変えて」
父に、完成予定図を説明する。私の脳内にできあがっているアートガーデン。大きな石にはペイントし、オブジェも加えていきたい。
「造園、だよね。これは」
父が、ぽろりと。「造園」。その言葉に、はっとする。そうだ。私がやりたかったのは。庭をデザインし、同線や構成を決める。そうだったのか〜。造園。しばし感動。私の場合
「行動が先で、後から言葉がついてくる」
ので、このすとんと腑に落ちる感じが、たまらなく気持ちいい。父に「造園」という言葉を与えられ、私の情熱はさらにパワーアップ。嬉々として小石を取り除いていると
「また石が〜」
よくよく考えれば「飛び石」があちこちに。日本庭園によくある、平たい石をぴょんぴょん渡って行くあれ。「歩く場所を決められる」飛び石が、私は苦手だった。自由に歩きたい。
「移動させよう」
バールと両手を使ってゴロゴロ〜。実は今週から、筋トレを再開しようと思っていたが
「穴を掘り」「石を動かし」「土嚢袋を持ち上げ」「土を耕し」「小石を掘り起こし」「土を掻き出し」
って、スクワットやダンベルより絶対きいてる〜(笑)。造園は全身運動。毎日、違うところが筋肉痛。そうそう、ホームセンターで
「ミニノコギリを購入」
自分のためのプレゼント(笑)。工具が好き〜。土中から出てくる根、枝などが簡単に切れる。切れ味バツグン(写真)。土嚢袋を玄関に移動し、本日終了。雨が来る前にここまで進められてよかった。
「きんかんをいただいたよ」
父がご近所さんからいただいた、10個ほどのきんかん。かわいい〜。「どうやって食べるんだっけ?」さっそく作戦会議。。甘露煮?手作りジャム?さっそくひと粒を、母の祭壇にお供え。
「お母さんなら、どうする?」
心の中で尋ねる。母はコロナ禍を、知らないで逝った。ベラも。最後まで一緒にいられて、手を握って話しかけられて、最後にキスまでできて。本当によかった。
「入院した自分の家族に会えない」
なんて、日本政府は狂ってる。1番必要な時に家族を締め出すの?テレビの撮影班は入れるのに、家族はダメなん?(笑)。政治家や上級国民が入院しても、やっぱり誰にも会えないの?怪しいな。
「人生最後の時間を家族で分かち合うことの大切さ」
お骨だけ引き取るって、はっ?欧米なら暴動モノ。「仕方ない」ではすまされない。人間の尊厳の問題。命をなんだと思っているのか。生きること、死ぬこと、家族以上に大切なことが?
「つちがけ」
「土」文字が、走る。両足をのびのびと伸ばして、駆ける。昨夜は、久しぶりに雨音を聞きながら眠った。湯たんぽを抱え、健康に感謝しながら。
みなさま、すてきな土曜日を。