【一日一作プロジェクト】「あるまの」を作った。庭の土を耕していたら、お隣さんから
「牛フンと混ぜるといいですよ」
とお声がかかり「これ、残りなんだけど使ってみて」と、肥料を手渡される。うちの庭の土は固く、小石が混ざり粘土質で「ふかふか」とはほど遠い。じっと袋を見ていた父がぽつり。
「これ、農家の専門店のだなぁ」
聞けば、この辺りの農業&家庭菜園の方々が、肥料をまとめ買いに訪れる店があるらしい。自然農法が理想だけど、始めるには技術も知識もアテもなさすぎ。とりあえず、花用の土とプランターが必要。
「行ってみるか〜」
父の鶴の一声で、お店に向かって出発。右も左もキャベツ畑に囲まれた、のどかな田舎道。寒風の中、農作業をするおじさま、おばさまの姿があちこちに。慣れた手つき、きびきびとした動き。
「食糧を自分の手で作り出せる」
なんてすごいなぁ。尊敬と羨望。と同時に、その9割が65歳〜80歳の方々なのに、一抹の不安も押し寄せる。自給自足率の低い日本。種や肥料だって輸入に頼っている。この先、どうなってしまうのか。
「あっ、あれじゃない?」
ハンドルを握る父が声を上げる。田舎道にいきなり現れたお店は、超地味。駐車場に入ると、ひたすら「肥料」がうず高く積み上げられ、しーん・・・
「誰も、いない?」
うそ。お客さん1人もなし?(汗)。目に入るのは、ひたすら肥料袋。土。土。土。ふつう入口付近に、客寄せのかわいい花コーナーとかあるよね?(笑)
「鉢植えの花はないのかなぁ」「種をまいて自分で育てろ!的な?」
とりあえず、カートに「土」を積み込み進んで行く。花を植えたくとも、なにしろうちの庭、小石や砂利がメイン(←日本庭園風のため)。いろいろ買って試して、まずは土台作り。すると前方に
「ああっ、パンジーだ」「パンジーの花って食べられるんだよね〜」
昨日、読んだ本にそう書いてあった(笑)。食べないけどさ〜。重い土はカートに(私)。繊細な花はカゴに(父)。お店貸し切りでお買い物。花の種類は少ないけれど、とにかく安い。
「鉢もいるね」「そうそう、プランターも買わなくちゃ」
なんだかんだで、大荷物。ってか「重いもの(土)」「かさばるもの(プランター)」「そっと運ぶもの(花)」と、タイプの違う3種類。会計をすませ、よろよろ運び出そうとすると
「お手伝いしますよ〜」
お店のお姉さんが、一緒に肥料袋を車に積み込んでくれる。力持ち〜。とにかく庭作りを始めてから「持ち上げる」「運ぶ」作業がやたら多い。どうやら畑関係者は
「肥料袋がダンベル」
代わりなんらしい。20〜30ℓの袋なんて軽々〜。さて。帰りにスーパーで食料品の買い物。すでにお腹ぺこぺこなので「カツ」「コロッケ」を購入。フライパンで温めている間に
「なめこ・枝豆・ブロッコリー・オーツ麦のリゾット」「なめこ・豆腐・ネギの味噌汁」
を作る。太陽の光がさんさんと入るリビングで昼食。なんとか午後から「整地」「造園」「花をプランターに植え替え」までやってしまいたい。うとうと&のんびりテレビを見ている父を
「お父さん、日光浴にいいよ〜」
と誘い出す(笑)。2人の方が楽しいじゃん。作業だって早く進むし。ビタミンDタイム。1日20分は直射日光を浴びて、骨から温めましょう。
「あるまの」
「心臓と手」をイメージして。「Alma(心)」+「Mano(手)」=「Almano」の造語。ワイヤーアート。
寒波に備えて、みなさますてきな週末を。