【一日一作プロジェクト】「幸せは今日の中に」を作った。長旅の翌朝。のろのろと起き出すと、朝食ができていた。
「コーヒーはミルク入り、砂糖なしだよね」
そうっす。ぼーっとしたままテーブルに着く。目の前には、鮮やかグリーンのアボカドトースト(パンにニンニクがすり込んである)。さらに。デニッシュパン、バナナ、ハーブティ・・・
「おいしい〜」「もも1人だったら、ヨーグルトで終わりだったろうね」
そうっす。まぁ、なんと言われてもいい。こんな朝食が食べられるのなら。せめて、食器でも洗ってお返ししようと思ったら
「食器洗い機の使い方、教えるから覚えて」
ひととおり説明を聞き、ふむふむとうなずいていると「はい、じゃあお皿を入れてみて」「よしっ」。それが、わずか5秒でダメ出し。
「洗浄水は下から出てくる。ということは?」「ということは???」「こういう置き方じゃダメだよね?」
2回ほどやり直しをくらいながら、3回目にやっとOKをもらう。家事の達人、ハビ吉にしたら「なぜそんなこともできないんだ⁉︎」の連続だろうけど
「説明を聞いていると眠くなる」
んだよね〜。会社員時代からそうだったけど。いや、学生の頃からか。魂がふっと抜け出て、ふわぁ〜っとどこかに飛んで行ってしまう。
さて。用事でセントロへ行くと、色とりどりの民族衣装に身を包んだ女性たちが、カスタネットを手に踊っているではないか〜。きゃー。これぞスペイン。あらゆる地方に
「代々引き継がれてきた踊りと音楽と衣装」
がある。彼女たちと表情が、とにかくうれしそうで自信に満ちあふれていて美しい。出身地の伝統文化を、ずっと生活の一部として持ち続けられるスペインの人たち。きっと私もセビジャーナスを踊る時は
「こんな表情をしているんだろうな」
恍惚(笑)。もう4ヶ月、踊っていないけれど、あのイントロがかかるだけで、一瞬にして血湧き肉躍る〜。
「幸せは今日の中に」
「DÍA(日)」文字が、踊る。幸せは、毎日の中に 。踊りや笑顔、朝食や青空、食べられること、動けること。
今日から5月ですね。みなさま、すてきな1日を。