【一日一作プロジェクト「希絶望(きぜつぼう)」を作った。セントロに用事があり、あわてて最寄りの地下鉄駅へ走る。
「ホームでカードをタッチ」
してから列車に乗り込むのだが、本当にギリギリでタッチしていては間に合わない。瞬間的に
「ええい、乗ってしまえ」
と、閉まる扉に飛び込んだ。ちょうど駆け込んだ車両に、制服姿の係員の方がいたので
「すみません、タッチせずに乗ってしまったんですがどうしたらいいでしょう?」
お兄さんは「むむむ」という顔をしながら、私に諭すように話し始めた。
「今ここで検査があったら、あなたは罰金を払わなくてはなりません」「ははぁ」
「いくらか知っていますか?」「いいえ」「54ユーロです」「えええっ!!!」
約50円の地下鉄乗車料金が、なんと54ユーロに(約7500円)。何倍になるのか、驚きすぎて計算できない。言葉を失っていると
「次回からはしないように」「次を待った方があなたのためですよ」
と微笑みながら、許してくれた。やれやれ。さて。セントロで用事をすませお茶していると、賑やかな鳥たちの声がする。見ればなんと
「鳩たちに混じってカモメが」
でかっ(笑)。小鳥にパンくずを、って感じじゃないな〜。鳩の5倍くらいの大きさで「獣感(けものかん)」がすごい。勢いよく走り回るので、やたらと目立つ。この争奪戦に
「時に、緑色のオウムも参戦」
これぞマラガ。ヤシの木に巣を作って、たくましく生きのびている。まぁ、気候はいいし、人々もおおらかなので、暮らしやすいよね〜。
家へ戻り、早めの夕食。サーモンと茹で野菜。またしても15分クッキング。これにビール、チーズとパン。デザートはメロン。
手続き関連は、提出が全て終了し「待ち」の状態。返事次第で、怒涛の動きが。まさに、嵐の前の静けさ。戦を前に、息を整えて待っている感じ。はたして。
「希絶望(きぜつぼう)」
左から読むと「希望」。右から読めば「絶望」。希望と絶望は正反対なのではなく、ふたつでひとつ。希望の中に絶望があり、絶望の中にも希望はある。
絶体絶命の状況でも、希望が1パーセントでもあるのなら、私はそこにかける。光に向かって突き進む。挑むのが、私の生き方。
「全力で命をかけられるなら、大変でも幸せ」
命を注げないことの方が辛い。自分らしく生きる、って、絶望の中の光、激流の中の岩。不動性。その一点があるかないかで、人生はまるでちがってくる。
日本はまだ梅雨が続きそうですね。みなさま、すてきな1日を。