【一日一作プロジェクト】「リベルダンサ」を作った(2022年の作品を紹介中)。買い物の帰り。マンションのエレベーターのボタンを押し、ドアが開いたらおじさまが。
「オラ」「ブエナス・タルデス」
笑顔でエレベーターを降り、スーパーの大袋を手にドアへと向かう。のだが、おじさまが、不思議な表情でずっと私を見つめている。それが
「完全に凝視」
なのだ。わざわざ乗るはずだったエレベーターを見送ってまで。なんとなく不安を感じつつも、バッグから鍵を取り出す。ドアに鍵を差し込もうとしたその瞬間、おじさまが声を上げた。
「あの〜、まちがえてると思いますよ」「えっ?」
「あなたの部屋、もう1階上じゃないですか?」「へっ?」
そうなのだ。エレベーターからドアにかけて、見慣れない植物がいくつも置かれていた。それでも自分の住む「3階」だと疑わない私は
「きっとハビ吉、植物を買ったんだよね〜」
と、都合よく解釈していた。思えば、わずか数時間で、こんなに大きな植物を10鉢も運び込めるはずがない。
「ってことは・・・」「ここは2階です」
おお〜。鍵穴の前で固まった状態から、くるりと体の向きを変え、再びエレベーターの方へ引き返す。にしても
「どうして私がまちがっているとわかったんですか?」「いや、そこ僕の家なんで〜」
「うわーーーっ、危うく泥棒になるところでした。すみません」「いえいえ」
不安になったのは、おじさまの方だったんか〜(笑)。マンション暮らしのみなさま、気をつけましょう。
「リベルダンサ」
「LIBERTAD(自由)」文字が、枝となり、根となり、その腕をどこまでも伸ばして広がる。その姿はダンサ(ダンス)のようだ。命の舞。
みなさま、すてきな週末を。