心の庭〜遊

【一日一作プロジェクト】「心の庭〜遊」を作った(2022年の作品群を紹介中)。父とビデオ電話をしていると

「庭に出るから、待ってて〜」

と、テレビ中継さながらの「ガーデンレポート」が始まった。

「オリーブの樹は勢いよく成長中」「今ひとつだったキウイのオスの樹が一気に伸び始め」「逆にキウイのメスの樹は蜂にやられて元気がなく」

「ほほ〜」「おおっ」「へぇー」などと感嘆の声をあげながら、ひたすら画面をのぞき込む。ライブで庭の様子を目にしていると

「あぁあ、庭作業に戻りたいなぁ」

としみじみ思う。マラガで再びマンション暮らしに戻り、ずいぶん大地が遠くなった。たとえ野外のテラス席に座っても、下はアスファルト。

「あぁあ、土を触っていない。踏みしめていない」

その何か決定的な欠如。自然のサイクルから断ち切られたような欠損感。あの大地との一体感、サラダ菜やハーブを、食事前に庭から摘み取っていた日々が懐かしい。

そういえば、ハーブコーナーは雑草さながらの「茂み」になっていた(笑)。父は使わないので、摘まれることもなく成長。いくつか植えた「果樹」たちもすくすく育っているようす。

「キンカンの実がたくさんついてるよ〜」

さっそく写真が送られてくる(写真)。うわぁ、ほんとだー。まだ緑色だけど、かなりの実がなっている。購入時は、2個だけぽつんと

「これが、キンカンの木なのね」

とわかる程度だったのに。それがわずか5ヶ月でここまで成長するとは。すごいなぁ。そう、庭の楽しさは「成長」なのだ。育てる、育む、愛でる楽しさ。

「成長が目に見える」「それも毎日」

って、すごすぎん?やみつきになるやろ〜(笑)。庭に立つ、植物に囲まれることで、循環し始めるエネルギーがある。今の私は、それを青い海や浜辺、空や太陽、風や木陰からもらっている。

「庭がなければ、心の中に庭を持てばいい」

心の庭。1日に何度も、私たちはそこを訪れることができる。平穏と調和に満ちた場所。自分のだけの聖域。私たちは誰もが「心の庭」を持っている。

「心の庭〜遊」

「心の庭シリーズ」1作目「遊」。「遊・異・結(ゆいむすび)」の3部作。

日本は低気圧が停滞しそうですね。そういえば、ずっと雨音を聞いていないなぁ(マラガは3ヶ月雨なし)。みなさま、雨と共にすてきな1日を。

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