【一日一作プロジェクト】「還々」を作った(2022年の作品を紹介中)。公私のパートナーだったベラが他界して8年。今日はベラの命日。
「ベラへの捧げもの」
として、昨年この作品をペイントした。退去が迫るマンションの中で。異様な狂気に包まれながら。引越し荷物に囲まれて。思えば、あの頃から私の生活は大きく変わっていった。
昨年のマンション退去から、悲しいことが多かった。手続き問題といい、うまくいかない・解決できない・完了できない問題がずっと続き
「ハードルがあるのがあたりまえの日常」
になってしまった。スムーズに物事が運んでいた、ふつうに日常生活が送れた、あの呼吸、あのリズムが懐かしい。自分の居場所があり、1ヶ月先がわかり、予定が組める生活。
流浪の民になってから、心身のバッテリーの消耗がめちゃ早い(笑)。それくらい「自分の家」という「不動の点」を持つことは、心身の安定と回復に直結している。のだと、わかった。
「自分の家、不動の1点を失くした私」
は、安らぎと回復、安定と平穏を、場所や環境や現状ではなく、自分自身の内に見つけるようになった。どこにいても、唯一私にぴったりと寄り添ってくれるのは「自分自身」だけだったから。
「この命こそが、不動の点」
私の中心点。基軸。軌道。それを、何度も何度も体感した1年だった。あまりに時間も空間も自分でコントロールできない状況に置かれ続けたせいで、私は
「自分自身を、不動の点に置きかえた」
のだ。苦肉の策として(笑)。それで、ふと思い出す。マラガの私をよく知る友人が、以前ぽつりと
「ももは逆境に追い込まれると、パワーアップするタイプだよね」
逆境バージョンアップ説(笑)。もうそろそろ順境でいいのに〜。なんとか年内に1度足を止めて、息を整えたいもんだ。
久しぶりに空を眺め、両手を合わせる。ベラは今の私をどう思っているんだろう。あれから8年。なんだかずいぶん遠くまで1人で来た。という気がする。
「還々(めぐりめぐる)」
私たちは、1個の光としてこの世に送られ、そしていつか再び、1個の光となってこの世を去る。エネルギーの器としての肉体から離れて。「ESPERANZA(希望)」文字。
ベラは、大好きだった空や海に還ったのだろう。自然の一部となって。めぐり、めぐる。
みなさま、すてきな1日を。