【一日一作プロジェクト】「えにぇ(Ñ)」を作った。夕方から、ハビ吉および彼の友人たちと
「テラスでバーベキュー」
ものすごい量の肉や野菜や〜(写真)。これで大人4人、子供2人分。調理は、直火とホットプレートの2つ。私の担当は
「箸でホットプレートの食材をひっくり返す」
これが、箸だとめちゃ簡単。みなさんに「おお〜うまい」「早っ」と言われるけど、日本人ならみなできる。それで思い出したけど、小学生の頃「箸の練習100本ノック」みたいな授業があり
「米粒30粒を、右の円から左の円に全て1分で移動」
というのがあった。もちろん速さを競うわけなので、いかに箸の先を上手に使い、一発で米粒を仕とめられるか(笑)が勝負。もちろん最初は数粒がやっと。持ち方が悪いと箸の先端が合わないのだ。さっそく
「家に飛んで帰って両親と特訓」
母が大笑いして「こんな授業があるの〜?」と、私のやる気をそいでいたが、いざ米粒勝負のところでは母の圧勝。箸先を完全コントロールするのに、3、4ヶ月かかった気がする。
「あの時の訓練が、こんなところで役に立つとは」
変わっていく空の色を眺めながら、ワイン片手に、肉や野菜をひっくり返す。まぁ、私は料理が苦手なので「何も考えずにひっくり返すだけ」なのは、気楽でいい。スペインは日の入りが遅く、今の時期だと夜9時まで明るい。
「サンセットタイムが長い」
ので、明るい中のんびりバーベキューができる。どんどん焼きながら、食べるシステム。温かいうちに。ということは、テーブルと直火&ホットプレートの間をせわしなく行き来することになるのだけど
「もともと落ち着きがないメンバー」
なので大丈夫(笑)。バーベキューって、熱々を食べてなんぼじゃん。冷めたらおいしさ半減。
「おいしー」「うまっ」「次の肉、乗せる?」「こっちの焼けてるよ」「ワインボトル、開ける?」「もうひっくり返した?」「ビールは冷蔵庫」
大騒ぎのテラスバーベキュー。終わったのは夜中の12時過ぎ。まぁ、9月10日辺りまでマラガの学校は夏休みだし。にしても、ほぼ3ヶ月に渡る夏休みを持てるマラガの子供たちってすごいよなぁ。日本は子供も大人も休みが少なすぎ。
「スペインに来て、初めて私は『休む』ことを知った」
「緩急」を。それがいかに人間にとって大切なことか。心と体をいったんオフにする。ただの1個の命に戻る。無名の。何者でもない自分自身に。親でも子でも、夫でも妻でもない。何の肩書きもない、ひとつの命に。
命の休息こそ、人間の必要。みなさま、すてきな9月の日曜日を。