【一日一作プロジェクト】ボトル&ワイヤーアートを紹介中。豊橋っ子に秘かな人気のスポット
「子ヤギに会える原っぱ」
へ父と向かう。本当にいるのかしら〜。「岩屋観音の広場」という情報を頼りに辺りを探してみるも、生き物らしい姿は見えず。ポールをつきながら、探し回る父。
「おらんねぇ」「今日は来ない日なのかなぁ」
足腰の痛みもヤギのためなら、だったのに。がっくりして、車に戻ろうとしたその時、散歩中の女性に父が声をかけた。
「この辺りにヤギがいるって聞いたんですが」「あぁあ、それならあっちの方ですよ」
指さされた方に、再びよろよろと歩き出す。「時間が早かったかねぇ。午後から来るのかも」となぐさめモードでつぶやくと、いきなり父が声を上げた。
「あそこ!白いものが動いてる。ヤギじゃないか⁉︎」「ええっ」
父の目は、私より先にヤギの姿をとらえていた。遠くからだと犬にも見えるけど。急に足どりが軽くなる。
「おぉお、ヤギだーーーっ」「本当にいたね」
緑の絨毯の上で、2頭の子ヤギがのんびり草を食べている。白と薄茶。兄弟なのかな。父がさっそく、もぎとった草を手にヤギを呼び寄せる。人馴れしているのか、人の手からも安心して草を食べる。
「かわいいなぁ」「かわいいねぇ」
心がふわっと、温かいもので満たされる。なんという幸福感。見ているだけで。そこにいてくれるだけで。ヤギたちともっとたわむれたくて
「原っぱに座り込む〜」
笑。名前を知らないので「ブランカ(白)」「マロン(茶)」と呼んでみる。太陽と自然と動物と。時間も忘れてヤギたちと遊んでいると、1人のおじさまが現れた。
「この葉っぱが大好きでね」
聞けば、田んぼのあぜみちにある葉をつんで、毎日ここへ差し入れに来るらしい。どうりで、ヤギたちが大喜びで駆け寄ってくるわけだ。おじさまの横から私もそっと手を伸ばし
「なでなで」
させてもらう。きゃー。触っちゃった〜(笑)。豊橋っ子の憩いの場、岩屋観音の子ヤギたち。毎日たくさんの人を癒してくれてありがとう〜。どうか2頭がすくすく育ちますように。
みなさま、すてきな1日を。