【一日一作プロジェクト】「好奇心の芽」を作った(2022年の作品を紹介中)。先日、レモンの木を剪定した。父から
「陽が差し込むように、すかすかにして〜」
と頼まれ、密集ゾーンの小枝をハサミで切り落とす。レモンの木というのは、ものすごく大きなトゲが生えていて、剪定しているとたいてい
「ぐさっ」
とやられる。それくらいデカい。トゲというより、角(つの)。「私に近寄らないで」と、はっきり主張している。高い所にある枝は背伸びをして。ハサミを持った右手を精一杯伸ばしてカット。その瞬間
「どさっ」
と、落ちてきた。レモンの枝が。私の顔の上に。そりゃあ見上げてたんだから、そうなるよなぁ。
「痛っっっ」
トゲだらけの枝は、私の額と鼻を直撃。「上から下に物は落ちる」という原則をすっかり忘れていた。恐るべし、初心者。切ることに夢中(笑)。自分が乗っている枝を切り落とす、あれと似てるな〜。
「なんだろう、紫色のものが?」
そっと拾い上げると、朝顔の花だった。鮮やかで高貴な、吸い込まれなほど深い紫。そっか、お隣さんの庭から、風に吹かれて飛ばされて来たんだ〜。野菜たちの間で、ゆっくりしていっておくれ。
「みかんを届けにきたよ〜」
父の親友のTさんが、袋いっぱいのみかんを持って現れた。聞けば、みかん採りのアルバイトをしていると言う。
「ええっ、脚立に乗って⁉︎」
すごいな〜。なんて元気な80歳。毎年11月になると「収穫するよー」とみかん屋からお呼びがかかるらしい。頼りにされてるんだろうな。私じゃ、切るのに夢中になって、顔にみかんを落として終わりや〜。
Tさんと父の笑い声を聞きながら、板の取り付け。さらに、家のあちこちにカーペットを敷き詰める。築30年以上の和風建築、底冷えがハンパない〜。戸の下につける「隙間テープ」も買ってこなくちゃ。
「好奇心の芽」
私たちの心に住む、不思議な友達。好奇心。その声に耳を傾け、行動してみればわかる。「好き」「楽しい」「夢中」こそ、永遠のエネルギーサイクル。本当のSDGs、持続可能ってこういうこと。
あちこちで雹(ひょう)が降ったようですね。みなさま、温かくしてすてきな日曜日を。