【一日一作プロジェクト】パフォーマンスアート「遊界(ゆうかい)」を紹介。朝から工務店のYさんとSさんが
「外壁に穴を開けに」
現れる。砂壁なので、引っ掻くとすぐにボロボロと落ちてくる。そこに穴をあけるとなると、目に見えないほどの砂塵で辺り一帯が覆われるらしい。まずは作業場となる縁側から、全てのものを撤去。
「カーテン、物干し竿、イス、キャスター・・・」
あっという間に、作業場が物置き場に。養生シートを敷き、貼り、準備完了。工事は窓全開で行われるので、晴天の暖かい日で本当によかった。毎度のことながら
「ウッドデッキが物置き&作業スペースに」
あぁあ、作ってよかった〜(笑)。職人さんたちは必ずここに素材や道具をどばっと広げなさる。実はこのウッドデッキ、YさんとSさんに作ってもらったのだ。てきぱきと作業を進める姿を見ていると
「人間の手の可能性」
をつくづく感じる。素材と道具と手と。そこから生まれる無限の可能性。どんな作業にも、経験や知識、直感や想像力がいる。それらを組み合わせて形にする。そのプロセスには静かな感動が〜。
「ガンガン、ガガッ」
いないよ砂壁に穴を開ける時が。おぉお、壁の中はこんな風になっていたんだ〜。初めて見た(写真)。
「すじ交いだけは壊してはいけない」
という鉄則に従い、少しずつ穴を開けていく。全て手作業。発掘作業のようで楽しい。ずっと見ていたくなる。ふだんは見ることのない壁の中。そして、ついに
「穴が〜!」
外から光が入り込んでくる。最終的に丸く整えられ、縁側に浮かぶ「太陽」みたいに(写真)。さらに、床にはケイカル板を設置。しっかり固定するためクギを打つのだけど
「いい木を使ってあるなぁ」「大工さんがきれいに仕上げてある」「ここにクギを打つなんて、大工さんに申し訳ない」
職人さん達同士のレスペクト。真の価値がわかるからこそ、大切に思う気持ちが生まれる。それを聞いて「そうなのか〜」と初めて知る、未熟な私。
6時間近くの作業も無事完了。Yさん、Sさん、おつかれさまでした。この続きは、長野県から「ブツ」が届いてから。きゃー。楽しみ〜。
「遊界(ゆうかい)」
「界」文字と同じポーズで(笑)。わかるかな〜?(左下に「界」文字が)。よーく見ると「命を大切にする世界を」と書いてある。3メートル近い大サイズ。ぜひ展示会場で実際に見て、遊んでほしい。
みなさま、すてきな1日を。