【一日一作プロジェクト】「ベソの花」を作った。朝から職人のYさんが、二重窓を取り付けに。
「北の極寒地帯へご案内」
トイレと洗面所の小窓を3箇所に、ニ重窓を取り付け防寒対策。トイレに入るや
「うわっ、どさぶいねぇ、ここ」
私の気持ちを代弁するかのように、Yさんが三河弁で叫ぶ。「ここに入るとひやっとする〜」「でしょ、真冬はどさぶくて」。Yさんは辺りをぐるりと見回しながら
「壁と床がタイルだら〜。それでよけいさぶいだよ」「タイル?」
そっかー。素材かぁ。気がつかなかった。確かにタイルに手を近づけると「ひやっ」とする。冷気をため込んだタイルの壁と床に囲まれていれば、そりゃあ寒くもなるわ〜。
「タイルを覆えばいいんだ」
ヒントをもらい、ホームセンターで防寒素材を入手することに。自力で床暖だ〜。Yさん、ヒントをありがとう。
さて。二重窓の設置は、てきぱきと終了。「白枠だと明るくなるなぁ」と父も大喜び。Yさんにはこれまでも、うちの窓サッシや玄関の戸、網戸などを直してもらっている。
「いい天井だねぇ、本物のムクだ」「今はもう本物のムクは使わんよ」「こっちはスギの天井」「いいねぇ、赤スギは高いだよ」「これはケヤキ」「腕のいい大工さんがやったんだねぇ」
「どうしてわかるの?」「そんなん見りゃあわかるよ〜」
Yさんが感嘆の声を上げながら、天井、柱、床、梁、窓枠を眺める(写真)。目の前にある技術や素材のよさ、価値にまるで気づかず、勝手に改造しようとしている私。職人さんたちは、その惚れ惚れとした口調や表情で
「真の価値に気づかせてくれる」
そして、私の未熟さも。「ここを○○しようと思うんだけど」と言うたび「やめときん」「そんなことしちゃだめだよ〜」「やらんでいい」と、やんわりたしなめてくれる存在。「娘はスペイン暮らしが長いので」と父が苦笑すると
「スペイン!そうそう、そんな感じだよ。話し方や表情、雰囲気。まさにスペイン!」
どんなイメージなんだ?スペインって(笑)。帰り際「網戸がきっちり閉まらんくて〜」と相談すると、わずか1分で直してくれた。職人さんって、本当にすごいなぁ。毎回、感動。
「ベソの花」
半立体アート。紙を動かすと、左右の顔が接近。ベソ(キス)する仕組み。そこから生まれる情熱の炎、愛の花。
みなさま、すてきな1日を。