今日は、ジャズの人気ナンバー「枯葉」を紹介します。
スペイン語では「Las hojas muertas(ラス・オハス・ムエルタス)」と呼ばれています。
フランスのシャンソンですが、たくさんのJAZZミュージシャンにカバーされて
演奏されてますね。
わたしは、ビル・エバンスのアレンジが好きで、彼を思いながら弾いています。
繊細で美しいメロディラインを持つビル・エバンスのピアノ。
私生活では家族の自殺や、ドラッグなどの問題を抱え
けして安定した生活とはいえなかったビル・エバンス。
あれだけの才能に恵まれながら、わずか51歳で亡くなりました。
彼のうちひしがれたような背中が好きでした。ピアノに向かうときの。
愛想もなく、挨拶もほとんどなく、ピアノに向かう。
細身の体に、黒ぶちのメガネ。繊細が歩いてるみたいな容貌。
興味があったら、ぜひYou tubeで動画を見てみてくださいね。
さて、わたしが「ビル・エバンス」を知ったのは、かなり遅くスペインに渡ってから。
コントラバスのエルネストがリハーサルのときに
「これ、いいよ!すっげ~から聴いて」
とプレゼントしてくれたのがきっかけ。
息もできないほど、でした。哀しくって、美しくって。
あれから数年がたち、今度はわたしが「枯葉」を弾く。
天国にいるビル・エバンス師匠に
あの日の感動が、ここまで歩かせてくれたれたことを
言葉で伝えるかわりに、今日も「枯葉」を弾く。