【一日一作プロジェクト】「五聖獣・5」を作った(2022年の作品を紹介中)。
「お父さん、初詣に行こう」「いいね〜」
父の足腰のことを考えると、条件は限られる。「人が少ない」「駐車場がすぐそばにある」「歩く距離が短い」「階段が少ない」。そんな場所、本当にあるのか?とにかく
「めちゃマイナーな神社を探そう」
しばしインターネット検索。そして、見つけた「老津神社」。写真を見た瞬間、ぴぴっときた。いい感じ〜。まさに私たちの条件にぴったり。
「おいつ神社?聞いたことないなぁ」
豊橋在住の父が言うのだから、穴場なのにちがいない。「ポールを持って歩くぞー」と、父もやる気満々。よしよし。さっそく、出かけてみると・・・
「うそ、誰もいないじゃん」
こんなことが。参道も、鳥居も、境内も。しーんと静まり返って、鳥の声だけが響いている。神社が貸し切り状態とは。なんちゅー贅沢。そして、ふと見ると
「聖なる炎が〜」
おぉおー。手を温めながら、ぱちぱちと弾ける音、木の香りをじっくり堪能。ここも貸し切り。火の世話をしているお兄さんが
「写真撮りましょうか?」
聞けば、この神社にはほとんど人が来ないらしい。それでも私たちの後から、家族づれとご夫婦がお参りに現れた。木漏れ日の中、静かな時が流れる。
「みんな、頭を下げてるよ」
両手を広げてポーズを取っていると、父がぽつり。そっかー。神社では、手は広げるものではなく、合わせるものなのだ。私はつい波動を受け止めたくて。一体感したくて〜。
「お父さん、手って何回打つんだっけ?」「2回だと思うよ」
靴を脱いでお参りをし、お賽銭を投げ、無病息災を祈る。田舎の小さな神社だからこそ、こんなにのんびり初詣が楽しめる。父もほっこりくつろいだ笑顔で、境内を散策。
「いい場所だなぁ、初めて来たよ」
インターネットで偶然見つけた、と思っていたけれど、私たちを呼び寄せてくれたのかもしれない。老津神社の神様、ありがとう〜。
「昔はここ、古墳だったんだねぇ」
1000年以上前からのパワースポット。昨年、私は流浪の民になってから、自分自身をパワースポットに換えて生き抜いてきたけれど
「包まれる、抱きしめられる」
場所に身を置く、って大切だ。みるみる心が澄んでいくのを感じる。視界が透明になるような。そして。偶然はない。私の心を強烈に惹きつけるものが
「目の前に」
あった。はっとして、ふふっとなった。とてつもなくおもしろい1年、これまでとはまるで違う作品作りが、私を待っている。むくむくと力が〜。
情熱とひらめきは無限。技術や知識、体験は後からついてくる。どんどん突き進みましょう。田舎の小さな神社レポートは、明日に続く。
みなさま、すてきな1日を。