【一日一作プロジェクト】「樹舞シリーズ・4」を作った(2022年の作品を紹介中)。1月といえば
「味噌作り」
寒い時にするのがポイントらしい。隣町に住む幼なじみのMちゃんが、旦那さまのYさんと駆けつけてくれる。
「じゃ、作り方を説明するね」
実は、一から一緒に作るのだと思っていた。聞けば「味噌作りは下準備がたくさんあり、そこまで各自で終えてから改めて集合」となるらしい。
「材料は米麹、大豆、塩の3つです」「へぇえ〜。それだけなんだー」
そこからかい(笑)←シティガールやから。知識も経験もないが、やる気だけはある。いつものパターン。とにかく必死でメモを取る。
「大豆を水につけて」「ふくらむので大きめの容器で」「鍋で3時間ほど茹でて」「米麹は解凍しておく」「容器はよく乾かして焼酎で消毒」・・・
何事も初めての時は「できるのか?」「とんでもないことを初めてしまったんじゃ?」と不安になるけれど、冒険ってそうだよね。未知への期待、好奇心で心の奥は燃えている〜。
「材料の下ごしらえまでやってもらって、それから一緒に味噌作りをします」「はーーーい」
教えてくれる人がいるうちが花。毎年、味噌や梅干しを作っていた祖母と母。私は食べるばかりで、一緒に作ることも、作り方を尋ねることもしなかった。
「あの時、作り方を聞いておけば〜」
2人が生きているうちに。学ぶ機会は何十年とあったのに。宝物は目の前にあったのに。それでも、まぁ、こうして始められることに感謝。
「時間と健康、そして味噌を置いておける家があってこそ」
笑。流浪の民にとって、ここめちゃ大事(荷物と共に移動するジプシー暮らしから、今年こそ脱出したい)。
「おばあちゃんは豆麹で味噌を作ってたよ」
父がぽつり。あの「うち味噌」は本当においしかった。小学生からあの味に慣れ親しんでいたので、外食で味噌汁を飲んだ時、味の違いに驚いた。
「味噌も野菜も薪も火も」
自分の手で生み出していた祖母。どんな時もマイペースで踊るのが大好きで。親戚中で誰よりも海外旅行をしていて(もちろん私よりも)。母がよく、冬になると寒い岐阜県から呼び寄せていたけれど
「やることがないでつまらん」「畑をほおっておけん」「ばあちゃん、忙しいで帰るわ」
と積雪のある岐阜県の山奥へ、うれしそうに帰って行った。戦争で若い時に旦那様を亡くし、辛いこともたくさんあったろうに。なんて楽しく自己流に暮らしていたことか。
「102歳まで生きたとくばあちゃん」
体を動かす、歩く、物を作る、野菜を育てる、日光を浴びる、外の空気を吸う、薪で火を起こす、踊る、笑う・・・いつもマイペースで、人の意見や言葉に惑わされることもなく。
その血が私にも流れている。来年の1月には、今回仕込む味噌ができ上がる予定。まずは祖母に、そして母に。感謝の気持ちを込めて、初味噌をお供えしたい。
Mちゃんにいただいた手作り味噌を、父が「お味噌汁にしてみたよー」。おぉお〜、食べてみたらこれがめちゃうま。私の焼いた魚より、メインディッシュ(笑)。
「独特の甘さがあるね」「味に深みがあるよー」
父としばし感動。いよいよ来週、味噌作りだ〜。またレポートします。ってか、その前の下準備の段階で、何かやらかしそうな予感(笑)。
みなさま、すてきな1日を。