【一日一作プロジェクト】2022年の作品群を紹介中。朝1番で岐阜へ。名鉄なら豊橋から岐阜まで約1時間半。
「岐阜に来るのは久しぶりや〜」
まずは駅前のホテルに荷物を預ける。実はこのホテル、ベラと一緒に泊まったんだよね〜。岐阜で演奏をさせていただいた際に。懐かしー。
「さっそく岐阜公園へ」
バス停で待っていると、次々とバスが。うーん。どれに乗っていいのやら。もちろん「岐阜公園行き」とは書かれていない。目的地から察するしかないのだけど、なんせ土地勘がない。まったく見当がつかんぞ〜。
「すみません、岐阜公園へ行きますか?」
かたっぱしらからバスの運転手さんに尋ねる。1台目、無言で首を横に振る。2台目「行かない」と、とりあえず声を聞くことはできた。そして3台目
「それならNって書いてあるバスに乗って」
優しく教えてくださった。感謝。4台目のバスで無事に岐阜公園へ。バスを降りると前方の山のてっぺんに
「おぉお、城が〜」
かっこいいー。あそこまで攻めるのは大変だ。まずは岐阜公園をのんびり散策。「おでん、みたらし、五平餅」の看板を見つけ、ふらふらと近寄って行く。
「みたらしだんご、ひとつください」「はーい」
おばさまが、あったかいだんごを手渡してくれる。おいしいのう〜。実はこれが朝食。青空の下、木洩れの日の中、食べるだんごは最高やー。
岐阜県は母の在所。とくばあちゃんを訪ねてしょっちゅう来ていたし、小さな頃はよく祖母宅へ預けられた。視界の隅には必ず「山」があり、わらびやキノコを取りに「山へ入る」。
「山は、糧を与えてくれる場所」
であり、同時に命の危険も。「イノシシには気をつけろ」と、山に入れない時期を祖母は明確に知っていた。岐阜県に身を置くだけで、ざわざわと胸がしめつけられるような懐かしさがある。
「私の体には、岐阜の血が半分流れている」
おもしろいな。さて。山の頂きにある岐阜城。ロープウェイで一気に昇る。長い行列を見て、並ぶ気が失せたけれど、
「運航は5分おき。30人ずつ乗れます」
というアナウンスの声に、チケットを購入。10分で60人がざっといなくなり、もう私の番。すごいな。乗車案内のおじさまに、こそっと尋ねる。
「あの、眺めがいいのはどの窓ですか?」「それなら、入って左。窓にくっついてて」
おぉお〜。さっそくそのとおり、ドアが開くや左へ駆け込む。窓際にへばりついていると、ぐんぐんロープウェイが高度を上げ始めた。
「早っ」
すごい勢い。すいすい昇る。視界がどんどん開けていく。なんて美しい街。岐阜。その大パノラマを堪能していたら、あっという間に頂上。楽々〜なのはここまで。
「この先は坂道と階段が待っている」
さすが岐阜城。簡単には近寄らせてもらえないのだ。天気がよく、風もないから楽しんで歩けるけれど、雨風、嵐の日はどんなふうなのか。そんな日に、この山頂に身を置いてみたくなる。
「あれ、鷹⁉︎フクロウ???」
目の前を、腕に鳥を乗せたおふたりが通り過ぎて行く。「写真撮ってもいいですか?」「はい、どうぞ」。後で聞いたら鷹匠による催しがあったらしい。見たかったなぁ。ってか、腕に乗せてみたかった。
「おぉお、城が目の前に〜」
前方に浮かび上がる岐阜城の勇姿。それにしても、自然要塞感がすごい。ここまで昇ってくるだけで、戦う前にぐったり。はたして。岐阜城からの眺めはいかに。楽しみ〜(岐阜レポートは明日に続く)。
みなさま、すてきな1日を。